ランド・ポール(Rand Paul、1963年1月7日生まれ)は、アメリカの政治家で、ケンタッキー州選出のアメリカ合衆国上院議員である。共和党員であり、著名な自由主義者の政治家であるロン・ポールの息子としても知られる。2010年に上院に選出され、2011年に就任して以降、連邦議会で自由主義的(リバタリアン)な立場から発言を続けている。
ポールはティーパーティー運動と結びついた政治家として知られ、政府の規模縮小、税負担の軽減、規制緩和を主張してきた。また、公的監視や軍事介入に対する懐疑的な態度、個人の自由や市民的権利の擁護を重視する点でも評価される一方で、党内の主流派と衝突することもある。
医師としての経歴もあり、専門は眼科(眼科医)であった。上院議員になる前は臨床医として働き、地域医療に従事していた経験を政策に反映させている。
政治経歴の主な出来事としては、2010年の選挙で上院議員に初当選し、2016年には共和党大統領候補指名争いにも出馬している(2016年の共和党予備選からは撤退)。上院では、国家安全保障、監視制度、医療政策、財政政策などを中心に発言・提案を行っている。2013年にはドローン政策や大統領権限を巡る問題で長時間の演説(いわゆるフィリバスター)を行い注目を集めた。
上院での活動中には、党の指導部と対立する場面もあり、ミッチ・マコーネル上院院内総務ら共和党主流派と意見が対立することがある。また、2017年には自宅近くで暴行を受け負傷し、加害者が有罪となる事件もあった。
公衆衛生に関しては、ポール自身が2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)陽性と診断され、上院議員としては初期に感染が報告された例の一人となった。その後回復して公務に復帰している。
評価は分かれており、支持者からは個人の自由や財政健全化を訴える良識ある改革派と見なされる一方、批判者からは実務的な政策運営や党との連携の面で課題があると指摘されることがある。現在も上院で影響力を持ち、国内外の政策課題で存在感を示している。