概要
テリー・ギリアム(1940年11月22日生まれ)は、アメリカ生まれで後にイギリス国籍を取得した芸術家・映画人である。最初はアニメーター、コメディ演者として注目を集めた。ギリアムは生まれはアメリカ、国籍は後にイギリスとされることが多く、映画に進む前は漫画家として働いていた。出生地はミネソタ州で、一部はカリフォルニア州で育ち、長くイングランドに住んでいる。
初期の経歴とモンティ・パイソン
ギリアムは、英国のコメディ集団モンティ・パイソンの一員として広く知られるようになった。テレビシリーズでは、寸劇をつなぐ独特の切り絵アニメーションを制作し、パイソン関連作品では小さな演技役でも登場した。挿絵やコラージュに根ざした経歴は、後の映画に見られる風変わりな映像世界の基盤となった。
監督業と主要作品
監督としてのギリアムは、暗く風刺的で、しばしばディストピア的な物語で知られるようになった。風刺的なユーモアと映像面の創意、緻密な美術設計を両立させている。代表的な長編作品には次のようなものがある。
- ジャバーウォッキー — 中世風の風刺を背景にした初期のファンタジー・コメディ(1976年)。
- バンデットQ — いたずらっぽく冒険色の強い寓話。
- 未来世紀ブラジル — 代表作としてしばしば挙げられる、陰鬱で皮肉なディストピア。
- バロン — 豪華な時代幻想譚。
- フィッシャー・キング — コメディと悲劇を混ぜた現代の寓話。
- 12モンキーズ — 時間と記憶をめぐるSFスリラー。
- ラスベガスをやっつけろ — ゴンゾ・ジャーナリズムとサイケデリックな過剰を映像化した作品(1998年)。
- ブラザーズ・グリム — 民話採集者たちを幻想的に描いた作品。
作風、主題、制作史
ギリアムの映画は、コラージュのようなイメージ、奇抜な見せ場、そしてユーモアと脅威の対置で識別しやすい。主題には、官僚主義、権威主義的統制、アイデンティティの脆さ、想像力と現実の緊張関係などがしばしば含まれる。また、創作上の主導権をめぐってスタジオと対立することでも知られ、とりわけ長く続いた取り組みの一つは、何年にもわたる挫折と注目を伴った問題作の翻案だった。
遺産と影響
ギリアムは何十年にもわたり、大胆で映像主導の語りに魅力を感じる映画人や芸術家へ影響を与えてきた。挿絵やアンサンブル・コメディから出発し、アニメーション、舞台装置、映画技法を組み合わせる作家主義的な存在へと移行した、個性の強い人物である。作品や経歴についてさらに読む場合は、この項目内で示した資料を参照するとよい。