南極プレートとは:定義・構造・周辺プレートと移動速度を解説

南極プレートの定義・構造・周辺プレートとの関係と移動速度を図解でわかりやすく解説する入門ガイド

著者: Leandro Alegsa

南極プレートは、南極大陸を含む、南極に位置する テクトニックな領域である。南極大陸とその周辺の海底を覆う広大なプレートで、地球上で面積が大きい主要プレートの一つに数えられる。プレートは大陸地殻と海洋地殻の両方を含み、南極大陸本体とその大陸棚を構成する大陸地殻に加え、周囲海域の海洋地殻を合わせた領域である。

構造と特徴

  • プレートの範囲:南極大陸全域とその周囲の海底を覆う。陸域では古い結晶質基盤(特に東南極の大陸地殻)が支配的で、海域では海底拡大域(海嶺)に近いほど新しい海洋地殻が分布する。
  • 西南極と東南極の差:東南極は比較的安定した古いクラトン(安定した大陸核)であるのに対し、西南極は地殻が薄く裂け目が多い領域(例:西南極リフト帯)を含み、地質的に不均質である。
  • 海底地形:周辺には複数の海嶺やトレンチ、断層帯が存在し、これらがプレート境界での地質活動(地震・火山活動・海底拡大など)を支配している。

周辺プレートと境界

南極プレートは周囲の複数の大きなプレートと接している。代表的な隣接プレートとしては、太平洋プレート、ナスカプレート、南米プレート、アフリカプレート、オーストラリアプレートなどがある。これらの境界は、海嶺(発散境界)、トランスフォーム断層(横ずれ境界)、沈み込み帯(収束境界)といった様々なタイプが混在しており、局所的には小さなスコティアプレートやサウスサンドイッチ、シェットランドなどの小プレート(マイクロプレート)が存在して、複雑な境界構造を作り出している。

移動速度と運動様式

  • 移動速度:南極プレート全体の移動速度は一般に遅く、場所によっては年に数ミリメートルから数センチメートル(おおむね4〜20 mm/年程度の範囲)と報告されることがある。境界近傍では海嶺での拡大や沈み込み帯での収束に伴う相対運動が生じる。
  • 運動形式:プレート回転(地球上の回転極を中心とした回転運動)と並進成分が組み合わさることで、境界ごとに異なる相対運動が生じる。これが地震活動や海底地形の形成に影響する。

地質学的・環境的意義

  • 地形形成:海嶺での海底拡大は新しい海洋地殻を生み出し、沈み込み帯(例:サウスサンドイッチ海溝)では火山弧や地震を引き起こす。これにより、南極周辺の島弧や海底地形が形成される。
  • 氷床とプレートテクトニクス:南極の厚い氷床は地表を覆っているため、プレート運動や地殻変動の直接的な観測が難しいが、長期的には地殻の隆起・沈降や熱流動が氷床の分布や流動に影響を与える。
  • 研究上の重要性:南極プレートは大陸地殻と海洋地殻の両方を含むため、地球内部構造の解明や過去の大陸移動、気候変動史を読み解く上で重要な自然実験場となっている。

まとめると、南極プレートは南極大陸とその周辺海域を含む広大で重要なテクトニックプレートであり、周辺の大・小のプレートとの複雑な境界で地質学的活動が進行している。移動は比較的遅いが、局所的には海嶺や沈み込みに伴う顕著な地殻変動が観測される。

南極プレートに覆われた地域。Zoom
南極プレートに覆われた地域。

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