殺しの烙印(Branded to Kill)|鈴木清順監督の1967年日本犯罪スリラー
鈴木清順監督、日活配給による1967年の日本犯罪スリラー。シュールな映像、ブラックユーモア、ヤクザ映画とノワールを大胆に刷新した演出で知られ、後にカルト的名作として再評価された。
概要
『殺しの烙印』は、鈴木清順が監督し、日活が配給した1967年の日本の犯罪スリラー映画である。物語の中心となるのは、癖の強い雇われ殺し屋である。任務の失敗をきっかけに、彼の日常と殺し屋としての地位は崩れ始める。簡潔な筋立ては、従来型の因果関係に基づく物語を展開するためというより、様式化された見せ場を組み立てる枠組みとして機能している。
画像ギャラリー
3 画像作風と特徴
本作は、鮮烈なビジュアル・デザイン、省略の多い編集、そして不条理なユーモアから突発的な暴力へと頻繁に切り替わる調子で注目される。鈴木はヤクザ映画の慣習とノワールのモチーフに、ポップアート風の色彩、独創的なフレーミング、シュールなイメージを融合させた。こうした選択により、本作はわかりやすいジャンル映画というよりも、実験的なアート作品のような感触を持つ。
あらすじと主要キャスト
物語の中心には、宍戸錠が演じる孤独な殺し屋がいる。物語が増大する猜疑心と裏切りへと進むなか、彼の職業上の規律と個人的な奇癖が焦点となる。助演には南原宏治、玉川伊佐男、真理アンヌらが名を連ね、アンサンブルは犯罪社会の競争的かつ官僚的な側面を示している。
製作と公開
本作は日活のスタジオ・システムのもとで製作されたが、その型破りな手法はスタジオ幹部との関係を緊張させた。同時代の批評家やスタジオ経営陣は、脇道にそれる展開と様式化された暴力表現を売り出しにくいものと受け止めた。公開当初の反応は賛否が分かれ、業界内では論争を呼ぶ作品となった。
評価と影響
時を経て『殺しの烙印』は大きなカルト的人気を獲得し、批評家や研究者によって日本のジャンル映画における画期的作品として再評価されてきた。反物語的な手法や大胆な視覚実験に関心を持つ映画作家と映画愛好家に影響を与え、回顧上映や特集上映でもたびたび取り上げられている。戦後日本映画の歴史を論じる際にも扱われる作品である。
主要クレジットと関連資料
- 監督:鈴木清順
- 主演:宍戸錠
- その他の出演:南原宏治、玉川伊佐男、真理アンヌ
- 配給:日活
鈴木の仕事と映画史における本作の位置づけを知るには、スタジオ時代の実験性や、商業映画と前衛映画の境界を検討する映画研究・回顧上映プログラムが参考となる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 殺しの烙印(Branded to Kill)|鈴木清順監督の1967年日本犯罪スリラー Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/13705