スーパーマリオブラザーズは、1985年に任天堂が制作・発売した家庭用の横スクロールアクションゲームで、Nintendo Entertainment System(ファミコン)で遊べます。元作である「マリオブラザーズ」の流れを汲む作品で、主人公のマリオがキノコ王国を舞台に、クッパからヒロインのピーチ姫(当時の呼称は「ヒキガエル姫」などの表現が見られる場合があります)を救うことを目的としたゲームです。2人プレイでは交互にプレイする形でルイージを操作できます。制作は宮本茂を中心とする社内チームが行い、音楽は近藤浩二が担当しました。

概要とルール

本作は全8ワールド、各ワールドに複数のステージが配置された横スクロールのアクションゲームです。プレイヤーはジャンプ操作やダッシュを駆使して、敵を避けたり踏みつけたり、あるいはファイアフラワーなどのパワーアップで攻撃したりしながらゴールを目指します。代表的なパワーアップには「スーパーキノコ」「ファイアフラワー」「スター」があり、ブロック、土管、隠しルート(ワープゾーン)や隠し1UPなど多彩な仕掛けが用意されています。ステージ構成や敵の配置によってプレイヤーに「学ばせる」設計がされており、操作の習熟と発見の楽しさが両立しています。

ゲームデザインと制作

当時としては珍しかった滑らかな横スクロール挙動、判定の明確さ、スピード感のある操作性は本作の大きな特徴です。ステージ毎の短い“レッスン”によってプレイヤーに次の行動を自然に学ばせる設計(いわゆるレベルデザインの教科書的な手法)は、多くの後続作や他社作品に影響を与えました。制作は任天堂内の少人数チームで行われ、グラフィック・プログラム・サウンドを密に連携させることで当時のハードの制約を越えた完成度を実現しました。

評価と影響

発売後は世界的に高い評価を受け、家庭用ゲーム機の普及を後押しした代表作の一つとなりました。ゲームデザイン、キャラクター、音楽(オープニングやステージ音楽のメロディは広く知られる)いずれも大きな影響力を持ち、以降のアクションゲームやプラットフォーマーの標準を作った作品とされています。商業的にも非常に成功し、長年にわたり「史上最も売れたビデオゲーム」の一つとされ、2009年に「Wii Sports」に抜かれるまでは最高売上を誇るタイトルでした。マリオはこの作品によって任天堂の代表的なキャラクター(マスコット)となり、以後のシリーズ展開やメディア展開につながりました。

移植・関連作品

オリジナルの発売以降、多くのプラットフォームで移植・再発売が行われています。また、本作の基本的なルック&フィールは後年のシリーズ作品や派生作にも受け継がれており、例えば各種ステージエディット機能を持つタイトルのデザインやグラフィックに影響を与えています。関連作や派生タイトルとしては、スーパーマリオメーカー」やスーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS、「スーパーマリオメーカー2」など、プレイヤーが自作コースを作れるシリーズにも原作の要素が色濃く反映されています。

まとめと現在の入手方法

スーパーマリオブラザーズは、そのシンプルかつ奥深いルール、優れたレベルデザイン、印象的な音楽によって、ゲーム史に残る名作となりました。現在でも、各種の公式コレクション、バーチャルコンソール、サブスクリプションサービスなどで遊べることが多く、初めて触れる人にもシリーズの原点としておすすめできる古典的名作です。