彫刻具座(星座)
彫刻具座は、18世紀にニコラ=ルイ・ド・ラカーユが設定した小さく淡い南天の星座である。名称は「のみ」を意味し、暗い空の下でのみ見分けられる暗い星々から成る。
彫刻具座は、南天に位置する小さな星座である。1750年代、フランスの天文学者ニコラ=ルイ・ド・ラカーユが南天の観測調査の際に設定し、のちに現代の88星座の一つとして採用された。Caelumという名はラテン語で「のみ」を意味する。ラカーユは当初これを彫刻家ののみを意味するCaelum Scalptoriumと呼び、科学や芸術の道具にちなんで新星座を命名するという自身の方針を反映させた。ラカーユによる南天星図作成については、彼の業績を参照。
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6 画像見え方と主な星
彫刻具座は、最も暗く最も小さい星座の一つである。構成する星は比較的暗く、最も明るい星でも見かけの等級は約4.45であるため、光害のある場所では見つけにくい。この低い明るさのため、肉眼で複数の星を見分けられるのは、十分に暗い空の下の観測者に限られる。双眼鏡や小型望遠鏡を用いる深宇宙天体の観測者は、その領域内にある少数の淡い銀河、星団、二重星を見つけることができる。
アルファ・カエリは彫刻具座で最も明るい星だが、多くの北天の星座の星々と比べれば控えめである。彫刻具座には、非常に明るい、あるいはよく知られた変光星・星雲・目立つメシエ天体はない。興味深い天体の大半は目立たず、観察には光学機器を必要とする。
歴史と命名
ニコラ=ルイ・ド・ラカーユは18世紀半ば、喜望峰への遠征中に、それまで記録されていなかった南天の星座を数多く描き出した。彼は北天の伝統に多い神話上の人物ではなく、科学、芸術、啓蒙時代の器具をたたえる名称を好んだ。「のみ」を表す彫刻具座はこの方針に合致しており、現代の星図では簡潔なCaelumの名が使われるよう、元のラテン語句が短縮されることもあった。
観測と見えやすさ
彫刻具座は、明るい都市の光から離れた空で、南半球または南寄りの低緯度から最もよく観測できる。北半球の大部分では一年の多くの時期に地平線近くかその下にあり、南半球の観測者のほうが明瞭に見ることができる。星が暗いため、望遠鏡で観測できる天体を捉えるには、暗く透明度の高い空と適度な倍率が理想的である。
基本情報
- ラテン語での意味:のみ(当初はCaelum Scalptorium)
- 設定者:ニコラ=ルイ・ド・ラカーユ(伝記)
- 可視性:南天の星座で、南寄りの緯度からの観測に適する
- 最も明るい星の等級:約4.45
- 現代での位置づけ:IAUの88星座の一つで、多くの星図に掲載されている(星座図)
小さく目立たない彫刻具座は、18世紀の天文学者が当時の道具や知識に基づく新しい星座を導入し、天体地図作成を拡大したことを示している。現代の星図に定着した小規模な星座であり、主に南天の淡く個性的な天体を探す観測者の関心を集めている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 彫刻具座(星座) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/15939
出典
- ianridpath.com : "Caelum: The Chisel"
- astrostudio.org : "Alpha Caeli (HIP 21770)"