コーリング・オール・ステーションズ(ジェネシスのアルバム)
『コーリング・オール・ステーションズ』は、ジェネシスが1997年9月に発表した15作目にして最後のスタジオ・アルバム。新ボーカリストを迎え、英国で2位を記録した一方、米国では商業的な反響が弱かった。
概要
『コーリング・オール・ステーションズ』は、イングランドのプログレッシブ・ロック・グループジェネシスによる15作目にして最後のスタジオ・アルバムである。1997年9月2日にアトランティック・レコードから発売され、バンドにとって6年ぶりの新曲による作品となった。フィル・コリンズの脱退後、スコットランド人歌手レイ・ウィルソンをリード・ボーカルに迎え、トニー・バンクスとマイク・ラザフォードは引き続き作曲面の中核を担った。
画像ギャラリー
2 画像背景と録音
長期の活動休止とメンバーそれぞれの幅広いソロ活動を経て、ジェネシスはバンクスとラザフォードを中心に再編された。新たなフロントマンの起用は、ボーカルの性格と創作上の力学の双方を変化させた。録音では、より雰囲気を重視したギターとキーボード主導の音作りに焦点が当てられ、バンドはセッション・ミュージシャンや外部の協力者とともに新曲を形作った。
音楽性とテーマ
本作は、陰鬱なミドルテンポのロックと、より広がりのある質感を備えた楽曲の間を行き来する。先行シングル「Congo」は、リズムとリフを軸とするアプローチ、そしてより暗い歌詞のテーマによってアルバムを紹介した。一方、ほかの曲では、より陰影に富み内省的な領域が探求されている。ボーカルの音色の変化は、バンドの以前の時代とは異なる感情的な表現をもたらした。
発売、チャート、ツアー
本作に対する商業的な反応は一様ではなかった。英国チャートで2位を記録し、ヨーロッパの一部では好調だったが、米国では反響が比較的薄く、米国チャートでは最高54位で、チャート滞在は5週間だった。ジェネシスは本作を支援するヨーロッパ・ツアーを行ったが、需要が低調だったため、大規模な北米ツアーは実施しないことを選んだ。
評価と遺産
当時の批評的な反応は、バンドが変化を試みたことを評価するものから、フィル・コリンズ在籍期のサウンドを期待したリスナーの失望まで、幅広かった。後年の観点からは、長く活動したバンドのスタジオ作品群を締めくくる、後期の特色ある表明として捉えられることが多い。その異なる歌声と雰囲気により、一部のファンはグループのよく知られたヒット曲とは切り離して本作を再評価するようになった。
主な事実
- フィル・コリンズがリード・ボーカルを務めなかった、最初のジェネシスのスタジオ・アルバムである。
- 確立された作曲上の協力関係に、新たなボーカルの個性をもたらした。
- アルバムの商業的成績は、英国と米国の間で大きく異なった。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com コーリング・オール・ステーションズ(ジェネシスのアルバム) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/16174
出典
- allmusic.com : "Genesis"
- progarchives.com : "CALLING ALL STATIONS"