カーバイド&カーボン・ビルディング:シカゴのアール・デコ建築ランドマーク
シカゴのノース・ミシガン・アベニュー230番地に建つ1929年完成のアール・デコ高層建築。バーナム・ブラザーズ設計、全37階、金色の頂部を特徴とし、1996年にシカゴ・ランドマークに指定された。
概要
カーバイド&カーボン・ビルディングは、シカゴの近北部商業地区にあるノース・ミシガン・アベニュー230番地に建つ。1929年に完成したこの塔は、濃色で豊かな釉薬仕上げの外壁と、スカイラインの上部を飾るひときわ目立つ金色の頂部で知られ、同市を代表するアール・デコ様式の高層建築の一つと広く見なされている。全37階、高さ約503フィートで、都心部が急速に発展した1920年代後半における、垂直性の強調、装飾、企業イメージの表現への関心を示している。
画像ギャラリー
10 画像設計と材料
バーナム・ブラザーズとして知られる設計事務所が手がけたこの建物は、力強い垂直方向のピア、セットバックを伴うボリューム構成、様式化された幾何学的装飾、対照的な素材といったアール・デコ建築の美的語彙を反映している。外壁には濃緑色と黒色の釉薬テラコッタを用い、出入口や窓枠の周囲にはブロンズなどの金属のアクセントを配している。最上部は金色の表面で仕上げられ、遠方からは一体の光り輝く冠のように見える。この金色の効果は長く建物の視覚的アイデンティティの一部であり、一般的な記述ではしばしば金箔仕上げと表現される(金)。
建築上の系譜
バーナム・ブラザーズの事務所は、バーナムの名に結び付く商業建築の実務と、初期のシカゴにおける都市計画・都市設計の系譜を継承していた。同事務所の設計者は年長のダニエル・バーナム本人ではないが、その作品はバーナム家、およびシカゴにおけるより広い都市形成の伝統に関わる、記念碑的な公共・商業建築の遺産を踏まえている。この事務所とダニエル・バーナムとの関係は、当時の建築史においてしばしば言及される。
歴史と用途
カーバイド&カーボン・ビルディングは当初、ユニオン・カーバイドと関連企業の地域事務所を収容するために開発された。大恐慌前の1920年代後半に建設された企業塔の波の一部であった。数十年にわたり、内部は新たな商業テナントと用途に対応するため改変されてきた。21世紀初頭にはホテル・ホスピタリティ用途への適応的再利用と改修が行われ、外観の多くの要素を保存する一方、現代的な要件に合わせて内部の動線と各階の用途が変更された。
逸話と象徴性
塔の特徴的な頂部は、その意図や象徴性に関する民間の逸話を生んできた。長く語り継がれてきた話では、金色の頂部をシャンパンボトルまたはワイングラスに似たものと解釈し、禁酒法時代に対する皮肉な護符だったとする。しかし、この逸話は記録に裏付けられた設計意図ではなく、都市伝説として理解するのが適切である。建築的には、この頂部は濃色の塔身と対照をなす視覚的な終端として機能し、当初の所有者が持っていた企業的威信を示している。
意義と評価
素材、装飾、形態の際立った組み合わせにより、この建物は建築的・歴史的意義を認められ、1996年5月9日にシカゴ・ランドマークに指定された。現在もミシガン・アベニューの街路景観における重要な要素であり、シカゴの戦前期のスカイラインと商業建築を扱う研究で頻繁に取り上げられている。
基本情報
- 住所:ノース・ミシガン・アベニュー230番地
- 建築様式:アール・デコ
- 設計者:バーナム・ブラザーズ(バーナム建築の遺産に連なる事務所)
- 完成:1929年
- 高さ・階数:503フィート、37階。戦前期の都心部の超高層建築
- 当初の入居者:ユニオン・カーバイド
- 指定:シカゴ・ランドマーク(1996年5月9日)
- 象徴的な細部:金と表現されることの多い金色の頂部。禁酒法にまつわる民間の逸話とも結び付けられている。
建築研究の対象であり、マグニフィセント・マイル回廊を目に見える形で構成する要素でもあるカーバイド&カーボン・ビルディングは、20世紀初頭の商業建築において、装飾、企業ブランディング、都市空間での視認性がいかに組み合わされたかを示す例を求める歴史家、建築家、訪問者の関心を引き続き集めている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com カーバイド&カーボン・ビルディング:シカゴのアール・デコ建築ランドマーク Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/16864