コードシェア契約とは、ある航空会社が、実際には別の航空会社が運航する便の座席を販売し、宣伝する商業上の取り決めです。座席を販売する側は販売航空会社、機体を運航し乗務員を提供する側は運航航空会社と呼ばれます。コードシェアは、航空会社が自社で機材を増やさずに路線網を広げるための一般的な方法です。
コードシェアの仕組み
コードシェアでは、1つの実際の便が、予約システム上では複数の航空会社コードや時刻表記載で表示されることがあります。そのため、1便に複数の便名が付くことがあります。通常、販売航空会社を通じて予約した乗客にはその会社名義の航空券が発行されますが、実際のサービス、つまりチェックイン、搭乗、機内での対応、運航上の責任は運航航空会社が担います。
主な利点とサービス
- 路線網の拡大:販売航空会社は、直行便を運航していない目的地も提供でき、販売機会と接続性を高められます。
- 予約の簡素化:旅行者は、複数の運航会社を使う旅程でも、1社を通じて予約できる場合があります。
- マイレージの連携:提携会社どうしで、相互のマイル加算やステータスの優遇が行われることがあります。
- アライアンスと個別契約:コードシェアは、単独の相互契約としても、より広いアライアンスや提携の一部としても実施されます。
大規模な世界的アライアンスは、この仕組みの典型例です。たとえば、ユナイテッド航空とルフトハンザ航空の両方が同じ便を販売していることがあります。これは両社がスターアライアンスの加盟会社だからです。こうした相互販売により、アライアンス内の航空会社は、顧客に対して一体化したネットワークを示すことができます。
制約と利用時の注意点
コードシェアは利便性を高める一方で、混乱の原因にもなります。搭乗券、手荷物タグ、空港の表示には、販売航空会社名または運航航空会社名のどちらかが表示され、表記が一致しないことがあります。チェックイン、手荷物許容量、座席指定、遅延や欠航時の対応は、提携条件と、実際に便を運航する航空会社によって異なります。利用者は、航空券に記載された運航航空会社を確認し、手荷物や搭乗手順を事前に確かめることが勧められます。
歴史と関連概念
コードシェアは、航空会社が機材を増やさずに路線網を拡大しようとした20世紀後半に広く普及しました。これは、主に手荷物の受け継ぎや通し発券を可能にするインターライン契約とも、ある航空会社が別の航空会社の運航のために機体と乗務員を提供するウェットリースとも異なります。コードシェアは、航空会社の商業戦略における中心的な手段であり、大規模な世界的アライアンスだけでなく、小規模な地域提携でもよく見られます。
航空券を調べたり購入したりする際は、旅程に記載された運航航空会社を確認し、販売権限がその便の運航責任を変えるわけではないことを覚えておくとよいでしょう。