概要

全州議会はスイス連邦議会の小さい院で、連邦立法府の上院として扱われることが多い。スイスの国語では異なる名称で知られ、Ständerat(ドイツ語)、Conseil des États(フランス語)、Consiglio degli Stati(イタリア語)、Cussegl dals Stadis(ロマンシュ語)という。議会は国民議会と並んで連邦議会を構成し、国の最高立法機関である連邦議会の一部を成す。また、スイスのベルンにある連邦議事堂で会議を開く。

構成と代表性

全州議会は46人の議員で構成される。多くの州は各2人の代表を選出し、歴史的に半州とされた6つの州は各1人を選ぶため、合計46議席となる。この仕組みにより、各州の対等性が保たれ、人口の少ない地域も連邦レベルで強い発言力を維持できる。

選挙、任期、政治的性格

議員の選出方法は州法に従う。多くの州では多数代表制(1回または2回投票)が用いられ、一部の州では比例代表制が採用されている。議員の任期は通常4年で、国民議会の任期と同時に進む。全州議会は人数が少なく、より熟議的で、経験豊かな政治家が多いとされる。また、政党構成や投票行動は、上院としての性格から国民議会と異なる場合がある。

機能と手続き

立法権は全州議会と国民議会で分担されており、連邦法を成立させるには両院がまったく同じ文言で承認しなければならない。全州議会は次のような事項に参加する。

  • 連邦法案や予算の起草、討議、採決
  • 国際条約の承認および軍の派遣の承認
  • 国民議会とともに特定の連邦当局者の選出または承認
  • 質問、動議、委員会を通じた連邦評議会と行政の監督

組織と慣行

全州議会は常任委員会と本会議で運営される。議長職は通常毎年交代し、議員は州政治との結びつきを保つことが多い。両院が法文で合意できない場合は、妥協案を作るための調整手続きに入る。どちらか一方が他方に全面的に譲歩することはまれである。国民議会との関係もこの手続きに大きく影響する。

歴史と注目点

1848年の連邦憲法のもと、近代スイスの成立とともに創設された全州議会は、全国の立法における州の影響力を保ち、人口比に基づく国民議会との均衡を取るために設計された。州の平等を重視し、合意形成を重んじる運用は、スイスの連邦伝統と多言語社会、そして連邦主義を反映している。