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限定詞(言語学)

限定詞とは、名詞句の指示対象・数量・定性を示す語です。本記事では、種類、文法上のふるまい、歴史、言語間の違い、代表例を解説します。

概要

限定詞は、名詞を修飾して、指示対象、数量、定性、近接、所有を明確にする語または形態素である。限定詞は名詞句を文脈の中に位置づけ、話し手が特定のものを指すのか一般的なものを指すのか、いくつあるのか、また誰のものなのかを示す。

基本的な機能と性質

限定詞は通常、名詞句の冒頭付近に現れる(たとえば英語では形容詞の前に置かれる)。その意味は、定性(the と a)、数(単数と複数)、近接(this と that)、人称・所有者(my, their)、範囲(every, some)などに関わる。多くの理論では、限定詞は名詞句を補部として取る限定詞句、すなわち DP の主要部とみなされる。

限定詞の主な種類

  • 冠詞 — 定冠詞と不定冠詞。thea/an など。冠詞を参照。
  • 指示詞 — 近さを示す語。this, that など。指示詞を参照。
  • 所有限定詞 — 所有や所属を示す。my, your, their など。所有形を参照。
  • 数量詞 — 数量や量を表す語。many, few, several, some など。数量詞を参照。
  • 数詞 — 基数詞と序数詞。three, twenty, first など。数詞を参照。
  • 疑問限定詞 — 疑問文で用いられる。which, what など。疑問詞を参照。

統語、区別、注目すべき点

限定詞は形容詞と対比される。限定詞は主として指示関係を定めるのに対し、形容詞は性質を記述する。また、which のように、限定詞と代名詞の両方として働く語もある(「which book」と「Which is yours?」を比較)。言語によって限定詞の体系は大きく異なり、冠詞が豊富な言語もあれば、冠詞をまったく持たない言語もある。限定詞が完全な限定詞句 DP の主要部であるという考え方は影響力が大きいが、議論もある。詳しくは 統語分析 と DP 仮説 を参照。

歴史と対照言語学的視点

時代ごとの文法書は限定詞をさまざまに扱ってきた。伝統文法では冠詞や所有詞を形容詞に含めることが多かったが、現代の記述言語学では、それらを独立した語類として扱うことが多い。対照言語学的には、ある言語では定性が接辞、語順、あるいは文脈によって表され、別々の語を用いない場合もある。これは、限定詞が指示を示すための複数ある文法的方略の一つであることを示している。

重要性と例

限定詞を理解することは、文中の意味や指示関係を読み取るうえで不可欠である。たとえば、I saw a dog は不定、I saw the dog は定である。また、these apples は近くにある複数、those apples は遠くにある複数を表す。限定詞は、その分布、組み合わせの制約、意味的役割により、形態論、統語論、意味論の中心的な話題となっている。

著者

AlegsaOnline.com 限定詞(言語学)

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/26907

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