日食・月食(掩蔽/食現象)とは|種類・仕組み・観測の基礎知識
日食・月食(掩蔽)の種類や仕組み、観測方法を図解でやさしく解説。初めてでもわかる基礎知識と安全な観察ポイントを網羅。
日食は天文現象の一つで、ある天体が別の天体の影に入り込むことを指します。特に太陽系のような恒星系で起きる日食や月食では、空にある3つ以上の天体が同じ重力系の中でほぼ一直線に並ぶ「共時性」が生じます。観測者に見える現象は、各天体の位置関係や距離によって多様に変化します。
日食とは、月の影が地表を横切る日食、または月が地球の影に入り込む月食のことを指すことが多い。日食の皆既(太陽が完全に隠れる)継続時間は地球と月の相対速度や距離に依存し、理論上の最大は約7分32秒前後とされています(実際の観測ではこれに近い値が記録されています)。金環食や混合型(日食の中で皆既と金環が切替わるもの)では、中心食の継続時間がこれより長くなる場合があります。
太陽が関与していない場合は、掩蔽(えんぺい)現象と呼ばれます。
日食と月食の種類
- 皆既日食:月が太陽の円盤を完全に覆い、太陽のコロナ(外層大気)が見える状態。観測場所の狭い帯(皆既帯)でのみ起こる。
- 金環日食:月が太陽の中心部を覆うが、月が太陽より遠く小さく見えるため周囲にリング(“金環”)が残る。
- 部分日食:月が太陽の一部だけを覆う状態。広い範囲で見られるが、太陽は部分的にしか隠れない。
- 半影月食:月が地球の半影に入るだけで、暗くなるがはっきりとした赤黒さは弱い。
- 本影(皆既)月食:月が地球の本影に完全に入ると赤銅色に見え、数時間続くことがある(太陽光が地球大気で屈折し月面を赤く照らすため)。
仕組み(影の種類と軌道要因)
- 影の種類:太陽—月—地球の配置では、月の作る本影(umbra)に入ると皆既、半影(penumbra)に入ると部分や半影月食となります。月が太陽より小さく見えるときはアントゥンブラ(antumbra)ができ、これが金環日食を生みます。
- 軌道の傾き:月の公転面は地球の公転面(黄道)に対して約5.1°傾いているため、毎新月・満月で必ず日食や月食が起こるわけではありません。日食・月食が起きるのは、月が黄道交点(ノード)付近にあるときに限られ、通常は年に数回の「食の季節」が訪れます。
- サロス周期:食の予測にはサロス周期(約18年11日8時間)が使われ、似たような形の食がこの周期で繰り返されます。ただし観測地点は変わります。
掩蔽(えんぺい)現象とは
掩蔽とは太陽が関与しない「ある天体が別の天体を隠す」現象の総称です。たとえば月が惑星や恒星を隠す「月による掩蔽」や、小惑星が恒星を掩蔽することでその小惑星の大きさや形を正確に測る研究に用いられます。掩蔽観測は精密な時刻測定と複数地点での観測が重要です。
観測の基礎知識と安全対策
- 太陽を直接見ない:日食の際に裸眼や通常のサングラスで太陽を見るのは非常に危険です。網膜に致命的なダメージを与えることがあります。必ずISO規格(例:ISO 12312-2)など適合した専用の「日食グラス」や太陽用フィルターを使用してください。
- 投影法:安全な観察法としてピンホール投影や望遠鏡・双眼鏡でのプロジェクション(目視で直接覗かない)があります。カメラ撮影の場合も専用の太陽フィルターを必ず用いてください。
- 月食は安全に観察でき、肉眼や双眼鏡、天体望遠鏡でゆっくり楽しめます。望遠鏡や三脚付きカメラでの撮影がおすすめです。
- 観測の成否は天候に大きく依存します。予報と観測地の雲量を事前に確認し、可能なら観測場所を移動してより良い空を選びましょう。
観測の楽しみ方と科学的意義
- 皆既日食では太陽コロナやプロミネンス(紅炎)を観察でき、コロナの形状や活動は地球の気象とは別の太陽物理学的情報を与えます。
- 月食の色や明るさは地球大気の状態(火山噴火後のエアロゾルなど)を反映します。
- 掩蔽観測は天体の位置、サイズ、形状、さらには惑星の大気や小惑星の輪(例:ケレスのような天体)を調べるのに有効です。
- 一般向けには、事前に食の進行表や局所の始終時刻、最大食の時刻を調べて観察計画を立てると満足度が高まります。
以上が日食・月食(および掩蔽)に関する基礎知識です。安全に配慮して、ぜひ天文現象の醍醐味を楽しんでください。

1999年の日食の様子。
語源
語源は古代ギリシャ語の名詞 ἔκλειψις (ékleipsis) で、これは動詞 ἐκλείπω (ekleípō) に由来する。これは「存在をやめる(停止する)(ある)」という意味である。
質問と回答
Q: 日食とは何ですか?
A:日食とは、天空のある天体が他の天体の影の中に移動する天文現象です。
Q: Syzygyとは何ですか?
A:「シジー」とは、同じ重力系にある天体が3つ以上一直線に並んでいる状態を表す言葉です。
Q: 日食は太陽系でどのように起こるのですか?
A:太陽系では、ある天体が他の天体の影に入り込むことで日食が発生し、シジミが生じます。
Q: 通常、日食とはどのような現象を指すのでしょうか?
A:月の影が地球の表面を横切ったり、月が地球の影に入ったりすることを日食や月食と呼びます。
Q:日食の最大継続時間は?
A:地球と月の移動速度の関係で、7分58秒以上続く日食はありません。
Q:掩蔽(えんぺい)とは何ですか?
A:掩蔽とは、太陽が関与していないときに、ある天体が他の天体の前を通過する現象のことです。
Q: 「星系」とは何ですか?
A:「星系」とは、重力的に結合している星や天体の集まりのことです。
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