FTSE100(フットシー)とは、アメリカのダウ平均株価やフランスのCAC40と同じように、イギリス・ロンドンの主要な株価指数の一つで、証券取引所に上場する大企業100社の株価動向を表します。FTSEとは、Financial Times Stock Exchangeの略で、主に時価総額の大きい上位100社を対象に算出されます。1984年1月にFT30に代わって導入され、以来イギリス株式市場の代表的なベンチマークとして使われています。

FTSE100の特徴

  • 時価総額加重(フリーフロート調整):各構成銘柄は発行済株式数と株価を掛け合わせた時価総額に基づき、相対的な比率で指数に反映されます。通常はフリーフロート(市場で実際に売買可能な株式部分)で調整されます。
  • 代表性:英国を代表する大企業が多く含まれ、銀行、エネルギー、資源、消費財、ヘルスケアなど幅広い業種で構成されます。グローバルに事業を展開する多国籍企業も多いため、英国経済だけでなく国際的な影響も受けます。
  • リアルタイム算出:コンピュータでリアルタイムに計算され、通常は取引時間中に1秒ごとなどの高頻度で更新されます。市場の価格情報を反映して指数値が変動します。

算出方法(簡易説明)

基本的には各銘柄の「フリーフロート調整済み時価総額」の合計を基に算出し、計算の連続性を保つために「除数(ディバイザー)」が用いられます。具体的には次のような形です:

  • 指数値 = (構成銘柄のフリーフロート調整時価総額の合計) ÷ 除数
  • 除数は株式分割や銘柄入替、配当の調整などで指数の連続性を保つために調整されます。

採用基準と見直し

  • 採用基準:上場市場(通常はロンドン証券取引所のメイン市場)における時価総額や流動性などが基準になります。上位100社が対象
  • 定期見直し:FTSE指数はFTSE Russell(運営会社)によって定期的に見直されます。一般的に四半期ごとのレビューや年次の見直しが行われ、入れ替えや構成比の調整が実施されます。

投資や市場での使われ方

  • ベンチマーク:ファンドや投資家が英国株全体の動向を測るためのベンチマークとして利用します。
  • 上場投資信託(ETF)や指数連動商品:FTSE100に連動するETFや先物・オプションなどの金融商品が存在し、個人・機関投資家が指数での投資やヘッジを行う際に使われます。
  • 経済指標:株価指数として、景気や投資家心理、世界的なリスク要因の影響を示す指標の一つです。

注意点

  • 構成銘柄の大きさ(時価総額)が高い企業ほど指数への影響が大きくなるため、一部企業の株価変動が指数全体を左右することがあります。
  • 多国籍企業が多いため、英国国内要因だけでなく為替や国際的な需給、原材料価格の変動など外部要因にも敏感です。
  • 長期投資を行う際は、配当利回りや企業の財務状況、セクター配分なども合わせて確認することが大切です。

FTSE100は英国株式市場の「顔」とも言える存在であり、個人投資家から機関投資家まで幅広く参照される重要な指数です。投資に利用する際は、その構成や算出方法、見直しの仕組みを理解しておくと役立ちます。