エンジェルズ・アンド・エアウェイブスAvA)は、アメリカのオルタナティブ・ロック・バンド。元ブリンク182のシンガーギタリストのトーマス・デロンゲによって結成された。メンバーは、元オフスプリングのドラマーであるアトム・ウィラード、30 Seconds to Marsの元ベーシストであるマット・ワッチャー、Hazen StreetやBoxcar Racerの元ギタリストであるデヴィッド・ケネディなどが参加してきた。

来歴

トーマス・デロンゲは2005年頃からブリンク182とは別により大きな音響表現をめざすプロジェクトを構想し、2005年〜2006年にかけてバンドを結成した。AvAはアンビエントなシンセサイザーとギターの重ね、広がりのあるサウンドを特徴とし、2006年に1stアルバムを発表して本格的に活動を開始した。以降、2007年の2ndアルバムや、その後の作/リリースやツアーを通じて、バンドはロック的なダイナミクスとドラマ性を併せ持つ独自の路線を築いていった。

音楽性と代表作

AvAの音楽は、ギターを中心にしつつもシンセサイザーやエフェクトを多用したスペーシーでエモーショナルなサウンドが特徴です。楽曲の多くはイントロの余韻や空間表現を大切にしており、聴き手に広がりを感じさせるアレンジが多いです。歌詞には希望、孤独、自己探求、宇宙的イメージなどが繰り返し登場します。

  • We Don't Need to Whisper(1st、2006年)— バンドの出発点となった作品。代表曲「The Adventure」など、メロディアスでドラマティックな楽曲を収録。
  • I-Empire(2nd、2007年)— よりビートが前に出た、テンポ感のある楽曲を多く含む作品。シングル「Everything's Magic」などが知られる。
  • 以降もLove(2010年ほか)やThe Dream Walker(2014年)など、コンセプト性の強いアルバムを発表。バンドのサウンドは時期によってアンビエントな要素やロックの推進力を行き来している。

メンバー(主な参加者・歴代メンバー)

  • トーマス・デロンゲ(Tom DeLonge) — ボーカル/ギター。プロジェクトの中心人物。
  • デヴィッド・ケネディ(David Kennedy) — ギター。Boxcar Racerなどでの活動歴がある。
  • アトム・ウィラード(Atom Willard) — ドラム。元オフスプリングのドラマーとしての経歴がある。
  • マット・ワッチャー(Matt Wachter) — ベース。30 Seconds to Marsの在籍歴がある。
  • その他、ツアーや録音に参加したメンバー(例:Ryan Sinnなど)もおり、ラインナップは時期によって変動してきました。

ライブ活動とカバー曲

AvAはスタジアムライクなサウンドを再現するライブ演出を行うことが多く、国内外のフェスやツアーにも参加してきました。Vans Warped Tourなどの大型ツアーに出演した経験もあります。

トーマス・デロンゲはソロのルーツを含めて、時折ブリンク182の楽曲を短くアレンジして演奏することがありますが、かつてのバンド仲間への敬意からフルで原曲どおりに演奏することは稀です。ライブでは「I Miss You」や「Not Now」などの一部フレーズやスローバージョンを挿入することがあり、アコースティック寄りのアレンジで披露されることが多いです。

評価と影響

AvAはブリンク182でのポップ・パンク路線とは異なり、より壮大で実験的な音作りを行うことで評価を得ています。賛否はあるものの、バンドのビジョンやマルチメディア的な展開(音楽に加えて映像やプロジェクトとしての展開を行う姿勢)は多くのファンに支持されています。

現在も断続的に活動・リリースを続けており、各アルバムやライブで見せる変化と深化が注目されています。