ヨシュア(旧約聖書の将軍)—モーセの後継者・カナン征服と『ヨシュア記』

ヨシュア(ヌンの子):モーセの後継者としてカナン征服を率い、イスラエルの定着と『ヨシュア記』の背景を解説。戦略と信仰で国土を拓いた将軍の生涯を紹介。

著者: Leandro Alegsa

ヌンの子ヨシュアは、聖書に登場する重要な人物で、モーの副官として仕えたのち、後継者としてイスラエルの民を率いた将軍です。ヘブライ語名は「イェホシュア(Yehoshua)」で、「主は救う」という意味を持ちます。新約聖書で用いられるギリシア語形「イェスー(英語のJesusに相当)」と同根です。

若年期とモーセとの関係

ヨシュアは若いころからモーセの側近として行動し、軍事的にも指導的役割を果たしました。例えば、アマレクがイスラエルを襲った際には、ヨシュアはモーセの指揮下で指揮官(将軍)として戦います(旧約の叙述に基づく)。また、モーセがからトーラーを受け取るためにシナイ山に登ったとき、ヨシュアは山の麓で待機していました。伝承では、モーセが下山したときに起きた人々の偶像崇拝(いわゆる金の子牛事件)には彼自身は直ちに気づかなかったとされています。

また、数人の預言者が現れたときにヨシュアが不満を示したエピソード(エルダドとメダドに関する出来事)では、モーセが「もし自分の判断だけであれば、すべてのイスラエル人が預言者になるだろう」とヨシュアに諭す場面が記されています。これは指導権と預言のあり方をめぐる緊張を示す場面です。

スパイとしての派遣と信仰の試験

ヨシュアは本来「ホセア(Hoshea)」と呼ばれていましたが、モーセによってヨシュアと改名されます。その後、カナン土地偵察のために派遣された12人のスパイの一人となり(スパイたちの一員)、カナンの地を視察しました。多くのスパイは、住民が強力で侵攻は危険だと報告し、民衆を恐れさせましたが、ヨシュアとカレブは反対に信頼と勇気を示し、神が約束の地で彼らを守り導くと主張しました。彼らの忠告は最終的に多くの場面で正しいとみなされますが、当時の民の不信は長い荒野のさばくの要因の一つとなりました。

指導者としての任命とカナン征服

モーセの死が近づくと、神の命によりモーセはヨシュアを後継者に立てます(申命記・ヨシュア記に基づく記述)。モーセの死後、ヨシュアは民を率いて約束の地に入ります。ヨシュア記はその遠征と領土配分、契約更新の物語を中心に記録しています。著名な戦役と出来事には次のようなものがあります:

  • エリコの陥落(ヨシュア記6章)— 城壁が崩れる奇跡的な勝利とされ、ラハブという女性を保護した逸話が含まれます。
  • アイとの戦い(ヨシュア記7〜8章)— 初戦の失敗と、その後の勝利と策略。
  • 南方・北方遠征(ヨシュア記10〜11章)— 複数の王国に対する軍事行動が記述され、聖書は多くの王や都市が征服されたと伝えます。

聖書の記述によれば、ヨシュアは多くの王を破り、国土の大部分を占領して部族ごとに土地を分配しました(ヨシュア記12章以降に征服された王の名や地域の一覧が出てきます)。その後、彼はシケムで民との契約を再確認し、最期はティムナ・セラ(エフライムの山中)に埋葬されたと伝えられます。

ヨシュアの遺産と現代の解釈

ヨシュア記は信仰と従順、約束の地の受け取りをめぐる物語であり、ユダヤ教・キリスト教の伝統で重要視されます。一方で、ヨシュア記に描かれる征服の規模や方法については学問的な議論も活発です。考古学や歴史学の研究は、聖書記述と考古資料との一致・不一致を検討しており、

  • 従来の「一挙の軍事的征服」モデル
  • 少数の都市的征服+漸進的な移入・同化モデル
  • 内部からの社会変化による土地支配の移行モデル

など、複数の説明モデルが提示されています。宗教的・文学的な意味合いと歴史的事実の照合は今なお研究課題です。

まとめ(主要ポイント)

  • ヨシュアはモーセの側近であり、神に任命されたイスラエルの指導者・将軍。
  • 名前は「主は救う」を意味し、新約の「イエス」と語源を同じくする。
  • スパイ時代の信仰告白(カレブとともに)や、エリコなどの戦いを通じてカナン征服を指導した。
  • ヨシュア記は征服・領土配分・契約更新を描き、宗教的・歴史的に重要だが解釈には諸説ある。

このように、ヨシュアは旧約聖書における重要な軍事的・宗教的指導者であり、その物語は宗教的信仰の教えだけでなく、古代史研究の対象としても広く扱われています。

質問と回答

Q:ジョシュアとは誰ですか?


A:ヨシュアは聖書に登場する人物で、ヌンの息子である。

Q:アマレクがイスラエル軍を攻撃した後、ヨシュアは何をするのですか?


A:アマレクがイスラエル人を攻撃した後、ヨシュアは彼らに対する将軍として使われます。

Q:モーセがシナイ山に登るとどうなりますか?


A:モーセが神から律法をもらうためにシナイ山に登ったとき、ヨシュアは山の麓で彼が戻ってくるのを待っています。

Q:エルダドとメダドが預言者になることについて、ヨシュアはどう考えているのか?


A: エルダドとメダドという二人が預言者になったとき、ヨシュアはモーセだけが預言者になるべきだと思っているので、モーセが自分次第ではすべてのイスラエル人が預言者になると言ったのに、腹を立てています。

Q: ヨシュアの名前の由来は?


A: ヨシュアと呼ばれる前、彼はホセアと呼ばれていましたが、モーセは彼をヨシュアと改名した後、12人の斥候の一人としてカナンへ送りました。

Q:10人のスパイはイスラエル人に何を説得しようとしたのでしょうか?



A: 10人の斥候はイスラエル人に、カナンを征服しようとすれば殺されるから、約束の地に入るよりもエジプトの奴隷に戻った方が良いと説得しようとしました。

Q: モーセが死んだとき、神は何を命じられますか?


A: モーセが死んだとき、神は死の床でイスラエルの民の指導者ヨシュアに命じられます。


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