木更津飛行場(陸上自衛隊木更津駐屯地)千葉・木更津の概要と民間チャーター利用
木更津飛行場(きさらづひこうじょう、ICAO: RJTK)は、陸上自衛隊の飛行場で、陸上自衛隊木更津駐屯地(きさらつちゅうとんち、JGSDF Camp Kisarazu)とも呼ばれます。千葉県木更津市の北西部に位置し、主に陸上自衛隊の航空部隊(ヘリコプターや輸送機)による訓練・運用が行われる基地です。定期の民間旅客便は運航されていませんが、条件が整えば民間チャーター機の利用が認められることがあります。
所在地と概要
木更津飛行場は木更津市の北西側にあり、東京湾アクアラインや主要道路からのアクセスが可能な比較的便利な立地にあります。基地は自衛隊の航空作戦、輸送、救難訓練などに用いられ、地区の防衛・災害対応において重要な役割を果たしています。
施設と運用
基地はヘリコプターを中心に運用される一方、必要に応じて固定翼機の発着も行われます。配備される機種としては、輸送用途の大型・中型ヘリコプター(例:CH-47、UH-60 等)が一般的に運用されています。飛行場の運用は安全・機密保持の観点から軍の規定に従って行われ、訓練飛行や部隊移動、災害派遣訓練などが主な業務です。
民間チャーター利用について
- 民間チャーター機の利用は原則として事前許可制です。運航会社や利用者は、関係当局(防衛省・陸上自衛隊の基地管理部門、航空管制当局など)に対して申請・調整を行う必要があります。
- 許可が下りるかは運航目的、機種、飛行日時、基地の運用状況(訓練や部隊の動員等)に左右されます。緊急時や重要行事の際には受け入れが制限されることがあります。
- チャーター利用時は基地の警備・保安手続きに従う必要があり、乗客・乗員の身分確認、通行許可、場合によっては基地内での同行・案内が要求されます。
利用上の注意と手続き
利用を検討する際は、まずチャーターを手配する航空会社やエージェントが基地との調整を行います。申請には相応の期間と書類(フライトプラン、乗客名簿、身分証明など)が必要です。更に、基地周辺は撮影や立ち入りに制限があり、問い合わせ・許可申請なしに立ち入ることはできません。
交通アクセスと周辺情報
基地周辺からは路線バスや自動車でのアクセスが一般的です。最寄りの公共交通機関や主要駅からは駐屯地までのアクセス方法が異なるため、訪問前に最新の交通情報を確認してください。基地周辺には住宅地や工業地帯が混在しており、騒音対策や地域ルールへの配慮が求められます。
問い合わせ・調整窓口
具体的なチャーター利用や見学、メディア対応、基地見学の可否については、陸上自衛隊の基地広報部門や該当する運用部隊に直接問い合わせるのが確実です。チャーターを希望する場合は、まず航空会社またはチャーター手配業者に相談し、必要な調整を進めてください。
補足:木更津飛行場は軍事施設であるため、一般的な民間空港とは運用・手続きが異なります。チャーター利用は可能な場合もありますが、申請と調整に時間と手間がかかる点をご留意ください。
操作方法
陸上自衛隊木更津駐屯地には、陸上自衛隊第1ヘリコプター旅団が配備されています。これらの部隊は、中央即応集団に属しています。
2011年の東日本大震災では、陸上自衛隊は第1ヘリコプター隊を編成して対応しました。
福島原発事故後、木更津のヘリコプターが原発上空から被災した原子炉に海水を散布した。
歴史
木更津飛行場は、1936年、横須賀海軍航空隊の基地として開設されたのが始まりです。
第二次世界大戦終了後は、アメリカ空軍(USAF)が「木更津基地」として使用していた。
1955年には、滑走路をジェット機が何機も飛べる長さに拡張した。
1956年、基地の管理は正式に航空自衛隊に移管された。アメリカ空軍の部隊も残っていた。
1960年代になると、アメリカは木更津を太平洋の空母に駐留するアメリカ海軍のジェット機の修理に使うだけとなった。この飛行場にいた米軍部隊は撤退した。
1968年、航空自衛隊は入間基地に移転し、木更津は陸上自衛隊に移管された。
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