コビトウ(Microcarbo niger)|南・東南アジアに広く分布する小型の鵜
コビトウは、南アジアから東南アジアに広く分布する小型の鵜。暗色の羽毛をもち、魚を食べ、翼を広げて乾かす姿がよく見られる。淡水湿地や浅い沿岸域に普通に生息する。
コビトウ(Microcarbo niger)は、鵜科に属する小型の水鳥である。南アジアおよび東南アジアの一部に広く分布し、さまざまな環境に適応する種である。鵜科の一員として、同じ仲間の鳥類と多くの行動や解剖学的特徴を共有する。また、水辺で暮らす鳥の一種として、海鳥や湿地性の鳥類に分類されることも多い。
画像ギャラリー
6 画像識別
コビトウは、体つきが締まった暗色の羽毛をもつ鳥である。成鳥はほぼ黒色で光沢があり、繁殖期には喉に淡色または黄色みを帯びた裸出部が見られる。嘴は比較的短く、先端は鉤状で、魚を捕らえるのに適している。幼鳥はより褐色がかり、成鳥よりも縞模様が目立つ、あるいは全体に鈍い色合いに見えることが多い。そのため、群れを観察する際には年齢の違いが識別の手がかりとなる。
主な野外識別点
- 大型の鵜類と比べて小さく、首が短いシルエット。
- 全身は暗色で、細く先端が鉤状の嘴をもつ。
- 潜水後、羽毛を乾かすために翼を広げる姿勢を頻繁にとる。
- 水辺の低木、杭、岩などに群れでとまっていることが多い。
行動と生態
コビトウは主に魚を食べ、水面から潜水して獲物を追う。単独でも緩やかな群れでも採食し、長時間にわたって水中を泳ぐことができる。本種を含む鵜類に特徴的な行動として、潜水後に羽毛を乾かし温めるため、翼を広げてとまる習性がある。繁殖は通常コロニーで行われ、水上または水辺にある樹木、ヨシ原、低木に巣を造る。抱卵と雛への給餌には雌雄の両親が参加する。
生息地と分布
湖、貯水池、河川、沼沢、冠水した農地などの淡水環境と結び付きが強いが、汽水域や波の穏やかな沿岸部も利用する。南アジアの広い地域で普通に見られ、分布は東南アジアの一部にまで及ぶ。地域的な移動は長距離の渡りよりも、水の利用可能性における季節的な変化に沿って起こる場合がある。
保全と人との関わり
コビトウは、適した生息地がある場所では一般に普通に見られ、多くの特殊化した種ほど大きな保全上の圧力にはさらされていない。地域的な脅威には、湿地の排水・埋め立て、汚染、繁殖地での攪乱がある。魚を食べるため漁業と対立することもあるが、湿地の食物網において役割を果たし、淡水生態系の健全性を示す指標となりうる。
分類と似た種
分類上は小型鵜類のグループに属し、ほかの小型のMicrocarbo属またはPhalacrocorax属の鵜類と比較されることがある。体の大きさ、嘴の形、喉の斑、利用する生息地を注意深く見ることで、同じ地域に生息する似た種と区別しやすくなる。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com コビトウ(Microcarbo niger)|南・東南アジアに広く分布する小型の鵜 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/58483
出典
- iucnredlist.org : "Microcarbo niger"
- doi.org : 10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22696740A93583483.en