Lordiはフィンランドのヘビーメタルバンドで、モンスターのコスチュームと舞台演出で知られる。代表曲には「Would You Love a Monsterman?」「Hard Rock Hallelujah」「Devil Is a Loser」「Blood Red Sandman」「This Is Heavy Metal」「Sincerely with Love」などがあり、特に2006年のユーロビジョン・ソング・コンテストで「Hard Rock Hallelujah」が優勝したことで国際的な注目を集め、ヘヴィメタルをポピュラー音楽の舞台に押し上げた。

Lordiは1992年にMr.Lordi(本名 Tomi Putaansuu)によって結成された。オリジナルメンバーにはLordi氏(ボーカル)、Kita氏(パーカッション)、Amen氏(ギター)、G-stealer氏(ベース)、Enary氏(キーボード)などがいる。ファーストシングルは(2002)の「Would You Love a Monsterman?」で、同曲はバンドのファースト・アルバム『Get Heavy』にも収録されている。音楽的・ビジュアル的な影響としては、アメリカのグループKissやTwisted Sister比較されることが多く、クラシックなハードロック/ヘヴィメタルのテイストにホラー的な演出を融合させたスタイルが特徴である。

バンドは結成以来、メンバーの入れ替わりが何度かありつつも、Mr.Lordiを中心に活動を続けている。各メンバーはステージネームとモンスターを模したフルメイクや特殊造形のマスク、衣装をまとい、普段から正体を隠したまま公的活動を行うことが多い。そのためライブやプロモーション映像ではキャラクター性の強い演出が一貫しており、観客を巻き込むショー性の高いパフォーマンスが人気の理由になっている。

主なディスコグラフィー(代表作)

  • Get Heavy(2002) — デビュー作。初期の代表曲を収録。
  • The Monsterican Dream(2004) — サウンドや世界観を拡張した作品。
  • The Arockalypse(2006) — 「Hard Rock Hallelujah」を含む、国際的ブレイク作。
  • Deadache(2008)、Babez for Breakfast(2010)、To Beast or Not to Beast(2013)ほか — 継続的にリリースを重ねる。
  • 以降も複数のアルバムを発表し、ツアーやフェス出演を行っている。

ライブと舞台演出
Lordiのライブは、精巧なコスチューム、特殊メイク、巨大なセット、血の表現や火花(花火・火炎演出)などを使った劇場的なショーが基本で、視覚的インパクトを重視している。楽曲はシンプルでキャッチーなリフとコーラスを持つものが多く、観客と一緒に盛り上がる構成になっている。

評価と影響
ユーロビジョン優勝以降、Lordiはフィンランド国内外で広い支持を得ている。ヘヴィメタルの商業的成功の一例としてしばしば言及され、音楽シーンでは「ショーアップされたメタル」を象徴する存在となった。映画やテレビ、グッズ展開など横断的なメディア展開も行い、バンドの世界観を多角的に表現している。

現在も活動を続け、アルバム制作やツアーを通じて新しい楽曲とパフォーマンスを発表している。ファン層はヘヴィメタル愛好者に限らず、ビジュアルやショー性を好む幅広いリスナーにも広がっている。