メビバイト(mebibyte、記号:MiB)は、コンピュータやデジタル情報の容量を表す二進接頭辞による単位です。メジャーの単位の一つで、1MiBは 220 = 1,048,576 バイト(つまり 1024 × 1024 キビバイト)に相当します。

定義と換算

  • 1 MiB = 220 バイト = 1,048,576 バイト
  • 1 MiB = 1024 キビバイト(KiB)
  • 1024 MiB = 1 ジバイトに(GiB)相当(すなわち 1 GiB = 230 バイト)
  • 参考(十進法): 1 メガバイト(MB) = 106 = 1,000,000 バイト(SI接頭辞に基づく)

メビバイト(MiB)とメガバイト(MB)の違い

MiB(メビバイト)は二進接頭辞、MB(メガバイト)は主に十進接頭辞(SI)として使われますが、歴史的にはMBが 220 バイトとして使われることもあり、混同が起こっています。具体的には:

  • MB(十進) = 1,000,000 バイト
  • MiB(二進) = 1,048,576 バイト

この差は割合で見ると約4.86%(1,048,576 ÷ 1,000,000 ≈ 1.048576)で、特に大容量のストレージ表示では無視できない差になります。たとえばメーカーが「500 GB(= 500,000,000,000 バイト)」と表記したハードディスクは、OSがGiB(2進)基準で表示すると約 500,000,000,000 ÷ 230 ≈ 465.66 GiB と表示され、見かけ上の容量差(約34.34 GiB)が生じます。

歴史と標準化

二進接頭辞(kibi-, mebi-, gibi- など)とそれに対応する記号(Ki, Mi, Gi, ...)は、1998年12月に国際電気標準会議(IEC)で正式に定義されました。以降、これらの符号は正確に二進の量を示すために推奨されており、IEEE や国際計量機関(CIPM)などの組織からも使用が支持されています。現在では、技術文書や仕様書、OSの一部表示などでMiBやGiBといった表記が使われることが増えています。

表記上の注意点と推奨

  • 記号は大文字小文字を区別:「MiB」(M と B は大文字、間の i は小文字)が正しい表記です。
  • 用途に応じて使い分ける:正確なバイト数を示したい場合は MiB / GiB を使い、十進(マーケティング表記など)には MB / GB(SI)を使うのが分かりやすいです。
  • 従来のソフトウェアやドキュメントでは MB = 1024×1024 バイトとしているものもあるため、文脈でどちらの定義が使われているかを確認してください。

よくある誤り(スペルと由来)

「Mibibyte」という表記はスペルミスや混同によるものとしてよく見られます。正しい英語表記は "mebibyte"(短縮形は "MiB")です。接頭辞の末尾に付く小文字の「i」は、kibi-, mebi-, gibi- のように二進接頭辞を区別するための文字であり、これにより SI の kilo-, mega-, giga- と区別されています。

まとめ(実務上のポイント)

  • 正確さを重視する場合は MiB を使う:ソフトウェアのメモリ表示や仕様書などでバイト単位の誤差を避けたい場合。
  • マーケティング表示や一般表示は MB(十進)であることが多い:ハードディスクやSSDの容量表記で混同が起こりやすいので注意。
  • 混乱を避けるため、可能なら単位とともに「バイト数(例:1,048,576 バイト)」を明示すると親切です。