メトリックは、カナダのオルタナ/インディー・ロックバンドで、1998年にオンタリオ州トロントで結成されました。シンセやギターを巧みに組み合わせたサウンドと、エモーショナルで力強いボーカルを特徴とし、ロック、ポストパンク、エレクトロニカ的な要素を融合させた楽曲で国際的に評価を得ています。

メンバー

  • エミリー・ヘインズ(リードボーカル、シンセサイザー)— 歌唱と鍵盤でバンドの表情を作る中心人物。シンセサイザーも演奏します。
  • ジェームズ・ショウ(ギター)— 作曲やプロデュースにも携わる主要メンバー。
  • ジョシュ・ウィンステッド(ベース)
  • ジュールズ(Joules)・スコット・キー(ドラム)

ディスコグラフィーと制作の経緯

Metricは初期から多数の楽曲を制作し、アップテンポなロックナンバーからダウンテンポの叙情的な曲まで幅広い曲調を持っています。彼らの公式デビュー作となった最初のCD「Old World Underground, Where Are You Now?」は2003年にリリースされ、バンドの名を広く知らしめました。

一方で、当初制作されたアルバム『Grow Up and Blow Away』はレーベルの事情で発売が延期・棚上げになった経緯があります。制作中の楽曲群にはタイトル曲"Grow Up and Blow Away"、"Raw Sugar"、"Soft Rock Star"のようなアップテンポ曲や、"White Gold"、"The Twist"、"Rock Me Now"といったダウンテンポの曲が含まれていました。ヘインズとショーは制作を進め、(2001年)4月にアルバムを完成させましたが、この時点で彼らはL.A.のインディーズ・レコード会社Restless Records(They Might Be Giants、Agent Orange、The Dead Milkmenなどをサポートしてきたレーベル)と関わりを持つことになっていました。

続くアルバム『Live It Out』は2005年10月4日にリリースされ、シングル「Monster Hospital」などで高い注目を集めました。以降もMetricは複数のアルバムを発表し、ツアーやフェス出演を通じて活動の幅を広げています。

メディアでの使用

Metricの楽曲はいくつかのテレビ番組や広告で使用され、広く認知されました。例えばテレビドラマ「グレイズ・アナトミー」では「モンスター・ホスピタル」や「ポリスとプライベート」が使用されたことが知られています。また「モンスター・ホスピタル」はテレビ番組CSI:マイアミでも使用されました。

さらに、バンドの楽曲は広告にも採用され、2001年にはポラロイドのポケットフォーチュンフィルム「I-Zone Pocket Fortune」の広告「Be Afraid」で「Grow Up and Blow Away」の一部が使用されました。この広告では一部のセリフや編集が変更されて使われています。

関連プロジェクトとコラボレーション

メンバーはバンド外でも精力的に活動しています。ヘインズとショーはブロークン・ソーシャル・シーンというコミュニティ的バンドの一員としても活動してきました。ヘインズはまた、Stars、KC Accidental、デレリウム、ザ・スティルス、ジェイソン・コレットなどのアルバムにゲスト参加するなど、多方面でコラボレーションを行っています。

演奏スタイルと評価

Metricの音楽はギターとシンセのバランス、ダンサブルなリズム、感情的な歌詞表現が特徴で、インディー・ロックの枠を越えて幅広いリスナーに支持されています。ライブではエネルギッシュで緻密な演奏を見せ、アルバム制作においてもセルフプロデュースやレーベルとの自律的な活動を続けることで知られています。

総じて、Metricは1990年代末の結成以来、独自の音楽性と確かなライブパフォーマンスで国際的なファン層を築いてきたバンドです。