掃海艇(マインスイーパー)とは:海上地雷除去の役割・歴史・仕組み
掃海艇とは何か、海上地雷除去の役割・歴史・技術と仕組みを図解で解説。戦史と現代の運用まで一挙に理解。
ビデオゲームについては、マインスイーパー(ビデオゲーム)を参照してください。
掃海艇は地雷を除去するために設計された小型の海軍軍艦です。掃海艇の主な任務は海上の航路や港湾を安全に保ち、商船や軍艦の航行を妨げる機雷の危険を排除することです。これらの艦艇は設計上、機雷の誤爆を避けるために音・磁気・振動の発生を最小限に抑える工夫がされており、材質や推進装置、搭載機器にもそれが反映されています。
掃海艇の役割と特徴
- 航路の確保:主要な海上交通路、港湾、軍事作戦海域での機雷除去を行い、民間・軍事の船舶の安全を守ります。
- 低被探知性の設計:船体に非磁性材料(木材、複合材、ガラス繊維など)を使い、電気系は磁気影響を低減する設計に。推進系や機器も低騒音化・低振動化されています。
- 多様な装備:機械式の掃海具(引き網・カッター類)、影響式掃海具(磁気・音響発生装置)、ソナー、リモート操作の無人艇(ROV)や水中爆破処理装置(EOD)などを併用します。
掃海の仕組み(主要手法)
- 機械式掃海:掃海艇が海中に網やケーブルを曳いて係留式の接触機雷を切断・処理する伝統的方式。漁網の応用が元になった方法です。
- 影響式掃海:磁気や音響、圧力変化を模擬して浮遊機雷や影響機雷を作動させ安全な距離で起爆させる方式。磁気掃海具や音響発生装置を用います。
- 機雷探知(マインハンティング):ソナーや水中無人機(ROV)で個々の機雷を検出し、ロボットや爆破処理チームが無力化する精密な手法。掃海艇よりも専門的な“機雷処分艦(マインハンター)”が担うことが多いです。
歴史的な発展
英国などの海軍は、第一次世界大戦前から機雷が海上交通に与える脅威を認識していました。実際の脅威は大規模な侵略よりも、港や航路を機雷で封鎖することにありました(リンク先の語句:で、封鎖)。こうした中で、漁網は地雷を取り除く方法としてのアイデアを与え、英国は漁師とその漁船を動員して、英仏海峡の掃海を実施しました。彼らは初期の掃海隊として地雷装備や武装、制服、給料を支給され、軍の一部として運用されました。
専用の掃海艇は第一次世界大戦中に登場し、その後の海雷技術の発展とともに作業方法や艦艇設計も進化しました。第二次世界大戦では掃海技術が大きく進歩し、各国は戦況に応じて艦艇を迅速に掃海任務へ転用しました。戦時中は連合国と枢軸国の両方が掃海艇を多用し、海底機雷の除去は戦後も重要課題として残りました。例えば、日本が米国に降伏した後も、掃海作業は継続して行われました。
戦後と現代の動向
第二次世界大戦後は新素材や電子機器の発展を取り入れた新型掃海艇や、より精密に機雷を処理するマインハンターが各国で開発されました。アメリカ海軍は地域や任務に応じて特殊揚陸艇(浅海艇)や掃海艦艇を運用してきました。たとえば、ある時点では北朝鮮周辺の浅い港での掃海に用いられる能力を配備していた記録があり、2012年にはペルシャ湾に4隻の掃海艇を保有していたとされています。2012年6月[update]現在、米海軍はペルシャ湾に4隻の掃海艇を保有しています。
現代装備と無人化の進展
近年は有人掃海艇に加え、無人海上機(USV)や無人水中機(UUV)、小型リモート操作式の機雷処分装置が実用化され、危険度の高い作業を無人化する方向が進んでいます。これにより人員の安全性が向上し、作業効率も改善されています。また、周辺海域の機雷情報の共有や多国間での協力掃海活動も重要になっています。
掃海艇と機雷処分の違い
- 掃海艇(Minesweeper):広域に対する掃海具を用いた除去作業や危険区域の安全化が主たる任務。
- 機雷処分艦(Minehunter):高性能ソナーで機雷を探知し、無人機や処分員で個別に処理する精密作業を行う艦艇。
運用上の課題と国際協力
掃海作業は時間と資源を要し、海底機雷は自然環境や航行によって位置が変化することがあるため、継続的な監視と更新が必要です。国際的な海上交通の安全確保のため、多国間訓練や情報共有、標準化された手順の整備が進められています。
まとめ
掃海艇は歴史的に海上交通と国家安全に不可欠な存在であり、時代とともに素材・探知技術・無人化技術の導入で進化してきました。現在も港湾や航路の安全確保、平時・有事を問わない機雷対策の最前線に立つ艦艇です。将来はさらに無人システムとセンサー技術の発展により、より安全で効率的な掃海が期待されています。

1944年7月12日、メキシコ湾での海上試験のための米海軍掃海艇USS Pivot
質問と回答
Q:マインスイーパーとは何ですか?
A:掃海艇とは、機雷を掃海するための小型の海軍軍艦のことです。水路の航行安全を確保するために使用され、他の船よりも静かで磁力が弱いため、掃海時に機雷が爆発することがない。
Q:第一次世界大戦前の機雷は、どのような脅威だったのでしょうか?
A: 第一次世界大戦以前、海底機雷は、機雷による封鎖が現実のものとなり、イギリスの国家航路にとって脅威となったのです。
Q:特殊用途の掃海艇はいつごろから登場したのですか?
A:地雷除去船が登場したのは、第一次世界大戦のときです。
Q: 第二次世界大戦中、掃海はどのように進歩したのでしょうか?
A: 第二次世界大戦中、戦闘国は機雷除去のためにいち早く船舶を採用し、連合国、枢軸国ともに戦争中広く使用されました。水中機雷の技術が進歩し、掃海艇では機雷を探知して除去することができなくなったのだ。
Q. 第二次世界大戦後に開発された新型の掃海艇にはどのようなものがありますか?
A: 第二次世界大戦後、連合国は特殊上陸用舟艇(浅海艇)などの新しいタイプの機雷除去艦を開発し、北朝鮮周辺の浅い港湾の除去に使用した。
Q:米海軍の掃海艇は現在どこに配置されているのですか?
A: 2012年6月現在、米海軍はペルシャ湾に4隻の掃海艇を配備しています。
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