全米精神疾患同盟(NAMI、旧称はNational Alliance for the Mentally Ill)は、米国を拠点とする非営利の権利擁護団体である。1979年に設立され、重い精神疾患を抱える人々と、その家族や介護者を支援することを目的としている。

活動範囲と会員

NAMIによれば、会員数は20万人を超え、全米各州に事務所を置いている。組織はおよそ1,200の州・地域支部を通じて、地域レベルの支援や情報提供を行う。日常的な活動の多くはボランティアによって担われており、草の根組織としての性格が強い。

活動とプログラム

主な活動分野は、教育、支援、そして公共の提言の3つである。各支部では、当事者同士によるピア主導の支援グループ、家族向け教育プログラム、精神保健サービスを利用するための案内などが提供される。さらに、偏見を減らし、有効な治療とケアへのアクセスを促進するための啓発活動も行っている。

組織構造と運営

NAMIは全国事務局が政策活動、広報キャンペーン、研修資料を調整し、州および地域の支部が地域社会で直接プログラムを実施する。運営には通常、理事会と執行スタッフが関わり、ボランティアや家族の関係者も運営やサービス提供に継続的に参加する。

提言活動と社会的役割

全国レベルでは、NAMIは精神保健医療の改善、サービスへの資金拡充、重い精神保健上の課題を抱える人々の権利保護につながる法制度・政策の変更を訴えている。地域レベルでは、支部が医療提供者、学校、地方自治体と連携し、支援体制と情報の拡充を図る。

NAMIは、地域の活動と全国的な提言を組み合わせながら、重い精神保健上の困難に取り組む米国有数の草の根組織の一つとして位置づけられている。