NES Advantageは、Nintendoが1987年にNintendo Entertainment System向けに発売した、アーケード風のコントローラーです。家庭でもより本格的なアーケード体験を味わえるよう設計されており、標準的なNESコントローラーよりも大きく重いのが特徴でした。とくに、対戦格闘ゲーム、ベルトスクロールアクション、シューティングゲームのように、ゲームパッドよりジョイスティックを好むプレイヤーを意識して販売されました。
デザインと主な機能
このコントローラーは、小型のアーケード筐体を思わせる外観を持ち、背の高いボールトップ付きジョイスティック、2つの主要アクションボタン、そして机や膝の上に置くことを想定した広いベースで構成されています。主な特徴として、主要ボタンに対するターボ機能と、動作を切り替える内蔵セレクタースイッチが挙げられます。そのサイズと操作配置は、本体付属の平らな長方形のNESコントローラーとは明確に異なっていました。
- 指先で操作しやすい、アーケード風の8方向ジョイスティック
- NESのAボタンとBボタンに対応する2つの大型アクションボタン
- 連射のためのターボ/ラピッドファイア機能
- 本体のコントローラー端子に接続し、プレイヤー選択用に両ポートを使用
本体の2つのコネクタを使う構造のため、NES Advantageにはプレイヤー1・2の切り替えスイッチと、ポートを差し替えずに特殊モードを有効にするためのスイッチが備えられています。操作系の配置と大きな筐体は、家庭環境でアーケード的な操作感を再現することを意図していました。
歴史と影響
ホームコンソール向けのアーケード体験が人気を集めていたNES時代に登場したNES Advantageは、プレイヤーとゲームの接し方を広げることを狙った、いくつかのライセンス周辺機器の1つでした。システムの代表的な周辺機器として知られるようになり、アーケード用ハードウェアの外観や操作感を家庭向けに取り入れる当時の流れをよく示しています。独特の見た目と、収集家やレトロゲーム愛好家の間で今なお知られていることから、NES用の定番アクセサリーを扱う回顧記事でもしばしば取り上げられます。
現代のコントローラーや格闘ゲーム向けスティックは進化していますが、NES Advantageは、家庭用コンソール向けの量産アーケード風周辺機器の初期例として特筆されます。時代に即した環境を再現したい収集家やプレイヤーは、今でも当時のゲームや展示用にオリジナル版を探し続けています。