リージョナルリーガ・ミッテは、オーストリアのサッカー階層における3部リーグの一つで、地域別に編成される3つのリージョナルリーガの中でも「中部」を担うカテゴリです。構成されるのは主にオーバーエスターライヒ(上オーストリア)、シュタイアーマルク(シュタイアーマルク州)、カリンシア(ケルンテン州)および東チロルのクラブなど、中央〜南東部のクラブ群です。オーストリアにおけるアマチュア・セミプロの最高水準に位置付けられ、各州リーグ(Landesliga)との境界にある重要なリーグです。
構成と大会方式
- 参加クラブ数は年度によって異なりますが、通常は約14〜16クラブで編成され、各クラブがホーム&アウェイのダブルラウンドで対戦します。
- 試合制は勝利3点、引き分け1点、敗戦0点の標準的なポイント制で、順位は勝ち点→得失点差→総得点などで決定されます。
- シーズンは概ね8月開始〜翌年5月終了のヨーロッパ型カレンダーが一般的で、冬期に長めの中断(ウィンターブレイク)があります。
昇格と降格の仕組み
- 昇格:原則としてリージョナルリーガ・ミッテの優勝クラブは上位のリーグへ昇格することが可能です。過去には上位昇格先が地域や年度によって変動しましたが、上位リーグへの昇格はクラブがプロライセンス(財務・運営・スタジアム基準など)を満たしていることが条件となります(歴史的に見ればオーストリアサッカー1部リーグに昇格を目指すケースもありました)。ライセンス要件を満たさない、または昇格を辞退するクラブがある場合、次順位クラブに昇格権が回るか、地域間でプレーオフが行われることがあります。
- 降格:シーズン終了時の下位クラブは、それぞれの出身州の下位リーグ(Landesliga)に降格します。降格クラブ数は年度やリーグ編成の事情により変わりますが、通常は数クラブが入れ替わります。
セカンドチーム(リザーブチーム)に関する制限
プロクラブのセカンドチーム(2軍)は、親クラブの1軍と同一カテゴリーに入ることができないなどの制限を受けます。具体的には、親クラブの所属レベルやプロライセンスの取り扱いにより、セカンドチームの昇格が認められない場合があります。したがって、リージョナルリーガ・ミッテを優勝しても、必ずしも自動的に上位リーグへ昇格できるとは限りません。
運営と歴史的な例
- リーグ運営はオーストリアサッカー連盟(ÖFB)および各地域サッカー協会の協力で行われます。
- 例として、2010/11シーズンの優勝はLASK Juniors(LASKのセカンドチーム)でした。ただし、セカンドチームの昇格可否は前述のライセンスや所属クラブ状況に左右されます。
まとめると、リージョナルリーガ・ミッテは地域色の強い競争力ある3部リーグであり、昇格を通じてプロサッカーへの橋渡しをする重要な役割を担っています。一方で昇格には財務面・スタジアム基準などのライセンス要件やセカンドチームに関する制約があり、単純にリーグ優勝=自動昇格とはならない点が特徴です。