概要
『ポケットモンスター 金』と『ポケットモンスター 銀』は、ゲームフリークが開発し、ゲームボーイカラー向けに発売した『ポケモン』シリーズ本編の第2作である。地域ごとに1999年から2001年ごろに登場し、100種を超える新たなポケットモンスター、新しいゲームシステム、そして時間帯によってイベントが変化するゲーム内時計を追加して、シリーズを初代作品の枠を超えて拡張した。パッケージにはそれぞれ伝説のポケモン、ホウオウとルギアが描かれ、強化版として後に発売された『ポケットモンスター クリスタル』ではスイクンが前面に押し出された。
ゲームプレイと特徴的な仕組み
金・銀は、初代作品のターン制ロールプレイングの基本構造を受け継ぎつつ、後のシリーズで定番となる重要な要素をいくつも導入した。
- 新しいタイプ: 既存のタイプ相性を調整し、初代で強力だった戦術の偏りを抑えるため、あくタイプとはがねタイプが追加された。
- リアルタイム時計: バッテリーバックアップ式の時計により、昼夜の変化や、時間帯に応じた出現・イベントが発生した。
- 育成と性別: ポケモンに性別が設定され、育て屋でタマゴを産ませることができ、技の継承やベイビィポケモンの導入につながった。
- 持ち物と新しい消費アイテム: ポケモンにバトル効果を変える道具やHPを回復する道具を持たせられるようになり、木の実も使用アイテムとして登場した。
- 能力値の調整: 1つだった特殊が「とくこう」と「とくぼう」に分割され、戦略性が変化した。
舞台と収録内容
物語の舞台はジョウト地方で、新しいジムリーダー、町、伝承を備えた地域として描かれる。ジョウトのメインストーリーを終えると、初代の舞台であるカントー地方へ移動でき、以前のジムリーダーたちとの再戦や、クリア後の探索がさらに広がった。これら2作の総ポケモン図鑑数は251匹に達し、新規のジョウト地方のポケモンと、多数のカントー地方のポケモンが合わさっている。
開発、各バージョン、発売
第1世代の直接的な続編として開発された金・銀は、ポケモンの世界を広げつつ遊びやすさを保つよう設計された。特別版の『ポケットモンスター クリスタル』はその後に登場し、アニメーションするスプライト、拡張されたストーリー要素、細かなシステム改善が加えられた。クリスタルの動作にはゲームボーイカラーまたはゲームボーイアドバンスが必要だった一方、元の金・銀のカートリッジは、一般に旧型のゲームボーイ本体と互換性があった(ただし地域によって一部例外がある)。
評価と影響
金・銀は、シリーズの基本をより深め、後の世代でも使われる仕組みを導入した作品として広く評価されている。これらはゲームデザイン、対戦、ファンコミュニティに影響を与え、のちにニンテンドーDS向けに『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』としてリメイクされた。Nintendoの下で、またより広いポケモンフランチャイズの中で、シリーズの商業的・文化的成功はこれらの発売後も拡大し続けた。
注目すべき点
- 『ポケットモンスター クリスタル』は金・銀の強化版として機能し、特に1匹の伝説のポケモン、スイクンに重点を置いた。
- 2つの新タイプ、育成、時間システムは、この世代でもっとも影響力の大きい追加要素の一部だった。
- 互換性やカートリッジの違いは地域によって異なることがあり、販売地域に応じて一部のハードウェア制限が適用された。