大衆的共和国同盟(UPR・Union Populaire Républicaine)とは — 2007年設立のEU批判フランス政党
2007年設立の大衆的共和国同盟(UPR)—アスリノー率いるEU批判の国粋政党。フランス主権・反連邦制を掲げ、選挙で一定の支持を得た実績を解説。
大衆的共和国同盟(フランス語: Union Populaire Républicaine, UPR)は、フランスの政党である。2007年にFrançois Asselineauによって結成された。
国粋主義的で、EUに非常に批判的な政党です。連邦制やフランスのアメリカ化に反対している。
アスリノーは2017年4月23日に行われた2017年フランス大統領選挙に立候補する資格を得た。332,588票を獲得し、国民投票のほぼ1%を獲得した。
イデオロギーと主要な政策
UPRは主に「国家主権の回復」を中心に据えた主張を行う政党です。党の主張は以下の点にまとめられます。
- 欧州連合(EU)からの離脱(いわゆる「Frexit」):EU条約や欧州統合がフランスの主権を奪っているとして、EU離脱とユーロ通貨の放棄を訴えます。
- 大西洋同盟(NATO)からの距離・脱退:防衛や外交の独立性を重視し、NATOの軍事的影響からの脱却を主張します。
- 経済主権と保護主義的施策:通商政策や産業政策を国家が強く管理して、国内産業の保護と雇用維持を図るべきだとします。
- 反連邦主義・反アメリカ化の姿勢:ヨーロッパの連邦化や「アメリカ式」の政治・経済モデルの導入に反対します。
- 法・条約の見直し:国際条約やEUに関連する合意が憲法の枠を超えているとして、法的な見直しを主張します。
組織と活動
UPRは創設者のFrançois Asselineau(フランソワ・アスリノー)が長く党首を務め、インターネットや集会を通じて支持者を集める活動を続けています。地方議会や国政での議席獲得は限定的で、全国的な組織基盤は大手政党に比べると小規模です。党は独自のパンフレットや動画、公開討論を重視し、法的・歴史的な文献を引用して主張を展開することが多いです。
選挙での実績
UPRは複数の選挙に候補者を擁立してきましたが、国政レベルでの議席獲得はこれまで実現していません。代表的な例として、党首のFrançois Asselineauは2017年のフランス大統領選挙に立候補し、332,588票(得票率は約0.9〜1%程度)を得ましたが、決選投票進出は果たせませんでした。
評価と批判
UPRは「主権回復」を明確に掲げることで一定の支持を集める一方で、メディアや研究者の間ではその立場が極端である、現実的な政策運用の見通しが不十分である、といった指摘がなされることがあります。また、一部では陰謀論的と受け取られる発言や主張が批判の対象になることもあります。反対に、EUやグローバリゼーションに懐疑的な層からは、既存の大手政党とは異なる選択肢として注目される面もあります。
現状の立ち位置
UPRはフランスの政治スペクトルにおいては国粋主義・主権主義的な立ち位置にあり、大規模な支持基盤を持つには至っていないものの、EU批判や国家主権の議論を活性化させる役割を果たしています。今後の選挙でどのように支持を広げていくか、あるいは他の政治勢力との連携を図るかは注目点です。

フランソワ・アスリノー氏(UPRの創設者・リーダー
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