Puffinus は Procellariiformes 目に属する海鳥の一属である。世界の温帯〜熱帯の海域に広く分布し、海面近くを滑るように飛んで小魚やイカ、プランクトンなどを採食することで知られる。体型は小型から中型で、細長い翼と流線形の体を持ち、飛翔に適した形態をしている。鼻孔が管状に発達した「管鼻類(チューブノーズ)」で、塩分を排出する塩腺や長距離を移動するための持久力のある飛行能力を備える。
かつてはより多くの種が含まれていたが、分子系統学的研究の進展により分類が見直され、現在ではおよそ20種前後の小型〜中型のミズナギドリがPuffinusに残るとされる。歴史的にはさらに多くの種が同属に含まれていたため、分類上の扱いが変わりやすい群でもある。なお、他に2つのシアワセ属の名前があるほか、比較的大型のミズナギドリは別属に分けられることが多い。例えば、3種の大型ミズナギドリを含むCalonectris属と、4種の大型のプロセルラ類を含むProcellaria属がある。これらの大型種は形態や生態が異なり、分類上も分離されることが一般的である。
行動面では、繁殖地では巣穴や岩の割れ目、崖の上に単独またはコロニーで営巣し、通常は一夫一婦制で1卵を産む。多くの種が夜間に巣に戻る習性を持ち、外来捕食者(ネコ、ネズミなど)や人間活動による生息地破壊、漁業による混獲などが個体群の減少要因となっている。多くのミズナギドリ同様に長寿で成熟が遅く、個体数回復には時間がかかる。
属名や呼び名に関する混同についても触れておく。見た目や名前が似ているため混同されやすいが、パフィンのような名前だからといって同じ仲間ではない。実際、パフィン(英: puffin)はウミスズメ科(Alcidae)に属する別系統の海鳥であり、Puffinusとは系統的に離れている。属名Puffinusは英語の「puffin」をもとにした新ラテン語の借用語である。このため語源的な関係はあるが、生物学的な近縁性を意味するものではない。
保全面では、島嶼で営巣する種ほど外来捕食者や人工光、漁業の影響を受けやすく、国際的な保全対策や生息地保護、外来種対策が求められている。観察の際は営巣地への立ち入り制限や夜間の光の管理など、個体群保護に配慮した行動が重要である。

