リバス(Rebus)とは:絵や記号で音や単語を表す表記法|意味と例
リバスの意味と使い方を図解で解説:絵や記号で音・単語を表す表記法の仕組みと実例、歴史や応用例までわかりやすく紹介。初心者向けガイド。
リバスとは、絵や文字、数字、記号などを使って、発音が似ている別の単語を表すことである。英語では、「I see you tonight」という文章をテキストメッセージで書く場合、「⊙ L C U 2nite」と書くかもしれません。この場合、目の絵である「⊙」は、同じ音なので「I」という単語を表しています。「L "は "I'll "のように "will "の短縮形、"C "は "see"、"U "は "you"、"2 "は "to"、"nite "は "night "という単語を表わします。
リバスの特徴と種類
- 視覚的表現による音声代替:絵や記号を見て、その形や読みから別の語を連想して使います(例:ハート=love)。
- 略語的リバス:アルファベットや数字を音として読むことで作る表記。英語のテキスト語(gr8=great、b4=before)などが該当します。
- パズル的リバス:言葉当て問題としてのリバスパズル。絵の組み合わせや配置で成句やことわざを表す遊びです。
- 商業・デザインでの利用:ロゴや広告で視覚的に語を表現するデザイン手法として使われます(例:I ♥ NY)。
歴史と背景
リバスの手法は古く、中世の紋章や碑文で名前や言葉を絵で表す「レイバス(rebus)」が見られます。印刷物や新聞のパズルとして広まり、20世紀以降は電報・携帯メッセージ・広告で省スペース・目を引く表現として発展しました。現代ではインターネットのチャットやSNSでの略記法としても定着しています。
日本語でのリバス的表現(語呂合わせとの違い)
日本語には数字や文字の読みを利用した遊びや省略表現が多数あります。これらはリバスと重なる部分がありますが、一般に「語呂合わせ(ごろあわせ)」は意味や語感を楽しむための音の置き換えです。一方、リバスは視覚記号で音や語を代用することに重点があります。
- よく使われる日本の例:
- 4649 → よろしく(4=よ、6=ろ、4=し、9=くの読み替え)
- 39 → サンキュー(thank you)(英語読みを数字で表す語呂合わせ)
- 2525 → ニコニコ(にこにこ=笑顔)
- 893 → ヤクザ(やくざ)(俗語的な語呂合わせ)
使いどころと効果
- 短く伝える:限られた文字数やスペースで意味を伝えるのに有効(SNSの投稿、広告見出しなど)。
- 視覚的インパクト:シンボルや絵を使うことで注意を引きやすく、ブランド表現に向きます。
- 暗号性・遊び:パズルや謎解きの要素として楽しめるほか、メッセージを一部の人にだけ理解させる用途もあります。
リバスを作る・解くコツ
- 作るとき:対象の語の発音や同音語、短縮形を洗い出し、それに対応する絵・記号・数字を選びます。読み手にとって分かりやすいシンボルを使うのがコツです。
- 解くとき:絵や記号を見て、まず音(発音)や類音を声に出してみます。複数の読み方や略語を試し、文脈や配置から語順を推測します。
- 注意点:文化や言語によって連想が異なるため、国際的に使う場合は誤解が生じないか確認が必要です。
よくある例(英語と日本語)
- 英語の例:「⊙ L C U 2nite」(I see you tonight)—図に示した目が「I」を表し、C=see、U=you、2=to、nite=night。
- 英語の略語:gr8(great)、l8r(later)、b4(before)など。
- 日本語の例:4649(よろしく)、2525(ニコニコ)、39(サンキュー)。
- ロゴ的な例:I ♥ NY(I love NY)—ハート記号が“love”を示す典型的なリバス表現。
注意すべき点
リバスは便利ですが、読み手の知識や文化的背景に依存します。特に数字や記号を語音に置き換える場合、地域差や世代差で意味が通じないことがあります。また、言葉遊びとして面白がられる一方で、公式文書や重要な連絡には適しません。
まとめると、リバスは絵や文字、数字、記号を使って発音が似ている別の単語を表現する視覚的・音韻的な表記法で、遊び、広告、チャット、省略表現など幅広い場面で使われます。使い方や受け手を意識して、分かりやすく工夫することが大切です。

"極秘 "という言葉を表すリバス
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