マドリード王宮(パラシオ・レアル)|歴史・建築・見どころガイド
マドリード王宮(パラシオ・レアル)の歴史・建築・見どころを写真付きで徹底ガイド。見学ポイント、アクセス、内部名所や知られざるエピソードまで紹介。
パラシオ・レアル・デ・マドリード(マドリード王宮)は、スペイン国王の公邸です。スペインのマドリードに位置し、西ヨーロッパでも最大級の宮殿のひとつとして知られています。建物は広大で、外観・内装ともに18世紀の王侯文化を色濃く残しており、現在は君主の居住よりも公式行事や国賓を迎える場として使われています。
歴史
現在の王宮は、フェリペ5世が火災で焼失した旧アルカサルに代えて建設を命じたものです。フェリペ5世はアルカサルの焼失に伴い新たな宮殿を望み、建築はフアン・バウティスタ・サチェッティ(Juan Bautista Sacchetti)らの手で始められました。工事は1738年に着手され、1764年にカルロス3世が初めて宮殿に入居しましたが、内装や調度の整備にはさらに長い年月がかかり、全館の完成にはほぼ100年を要したとされます。1931年にアルフォンソ13世がスペインを去るまで王家が居住していましたが、以降は儀式的な用途が中心となりました。
建築と内装の特色
外壁は主に石灰岩と花崗岩で構成され、外観はフランスのベルサイユ宮殿に少し似た均整の取れた造形を示しますが、スペイン固有の装飾や室内空間も多く取り入れられています。建築様式はバロックと新古典主義が混在し、壮麗な階段や大広間、天井画、豪華なシャンデリアなどが見どころです。
主な見どころ
- アルメリア広場側の正面入口を入ってすぐの大階段や回廊(写真撮影が制限される場合があります)。
- 約50室が公開されている館内の代表的な部屋群。特に国賓をもてなすサロンや公式晩餐会の行われる大広間は見逃せません。
- 磁器の部屋(Porcelana)、華やかな陶磁器や装飾が並ぶ展示室。
- 玉座の部屋(Salón del Trono)、国の式典に使われる重厚な内装。
- 時計の部屋など、テーマごとに整えられた展示空間。
- 王家の武具・甲冑を集めた王立軍隊博物館があります。武器収蔵はヨーロッパでも重要なコレクションの一つとされています。
- 王室薬局や豪華なバスルーム、調度品・タペストリー類といった小さなコレクションも充実しています。
王室行事とエピソード
王宮は今も国事行為や公式晩餐などに用いられます。有名なエピソードとしては、レティツィアはフェリペ王子との結婚式の際、王宮から大聖堂までレッドカーペットを歩く予定でしたが、当日は< a href="80901">雨が降っていたため、車で移動したという話があります(※特別な日のエピソードとして知られています)。また、衛兵の交替式など、宮殿周辺で行われる儀式が観光客に人気です。
見学・アクセス情報(実用的なヒント)
内部のうち約50の部屋が一般公開されています。訪問者は通常アルメリア広場(Plaza de la Armería)から入場します。館内は広く、所要時間は展示をゆっくり見ると1〜2時間程度が目安です。以下の点を参考にしてください:
- 公式ガイドツアーや音声ガイドが利用可能。英語・スペイン語ほか多言語に対応するケースがあります。
- 写真撮影は場所によって制限があります。フラッシュや三脚の使用禁止、また一部展示室は撮影不可の場合があるため、入場時の案内に従ってください。
- チケットはオンラインで事前購入できることが多く、混雑期(夏季・祝日)は早めの予約をおすすめします。開館時間や休館日は季節や公式行事で変わるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認してください。
- 周辺の見どころ(アルムデナ大聖堂、プラサ・デ・オリエンテ、サバティーニ庭園、テアトロ・レアルなど)と合わせて回ると効率的です。
- 服装は礼節を重んじたものが望ましく、特に公式行事がある日は入場制限やセキュリティが強化される場合があります。
最後に
マドリード王宮は建築・美術・王家の歴史を一度に体験できる場所です。外観の壮麗さだけでなく、内部の調度や展示、周辺の都市景観(プラサ・デ・オリエンテやアルムデナ大聖堂越しの眺め)も含めて見応えがあります。初めて訪れる際は主要な部屋を押さえつつ、混雑を避ける工夫(早朝訪問や事前チケット)をするとより快適に見学できます。

パラシオ・レアル
場所
アルムデナ大聖堂は宮殿の近くにあります。
元々はマドリードの王室アルカサルが敷地内にありました。
質問と回答
Q: パラシオ・レアル・デ・マドリッドとは何ですか?
A:マドリード王宮(Palacio Real de Madrid)は、スペインのマドリードにあるスペイン国王の公邸です。西ヨーロッパで最も大きな宮殿の一つです。
Q: 誰がこの宮殿を造らせたのですか?
A: フェリペ5世が、焼失したアルカサルの代わりに建てさせた宮殿です。
Q: どんな材料で造られたのですか?
A: マドリッド宮殿は、石灰岩と花崗岩で造られています。
Q: いつ建設が始まったのですか?
A: 1738年に建設が開始されました。
Q: 誰が最初に入居したのですか?
A: 1764年にカルロス3世がこの宮殿に引っ越しました。
Q: 全ての部屋の装飾にどれくらいの時間がかかったのでしょうか?
A:すべての部屋を装飾するのに100年かかりました。
Q: 現在、一般公開されている部屋はいくつありますか?
A: 現在、宮殿内の50の部屋が一般公開されています。
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