7人制ラグビーは、ラグビーユニオンを各チーム7人で行う、人数を絞った形式である。試合時間は大幅に短く、通常の競技と同じ広さのピッチを使いながら、スピード、広いスペースでのラン、素早いターンオーバーが強く求められる。
起源
この形式は1880年代、スコットランドの市場町メルローズで、資金調達を目的として考案され、急速に人気を広げた。メルローズで最初に組織された7人制の大会は、現在も競技の中心にあるトーナメント形式の原型を築いた。
基本ルールと試合構成
7人制ラグビーは、より速い展開と短い試合時間に合わせていくつかの調整はあるものの、ラグビーユニオンと同じ基本的な規則に従って行われる。一般的な試合は前後半各7分で、短いハーフタイムが入る。主要大会の決勝では、前後半各10分が用いられることも多い。プレーは審判が最終ホイッスルを吹くまで続き、得点が入った時点で自動的に終了することはない。テンポを保つため、試合の中断は最小限に抑えられる。
得点方法は15人制と同じで、トライは5点、コンバージョンは2点、ペナルティゴールとドロップゴールは各3点である。フィールド上の空間が広く、人数が少ないため、7人制では一般に得点機会が多く、トライも生まれやすい。スクラムは各3人で組まれ、セットプレーも小規模になる。そのため、多くのチームは15人制から俊足のバックスや運動量の多いフランカーなどを7人制の編成に加えることを好む。
選手の特徴
- 高い有酸素能力と、繰り返し全力疾走できる力が不可欠である。
- 選手には、ボールハンドリング能力とスピードに加え、持久力と身体的な粘り強さが求められる。
- 7人制の専門選手は、広いエリアを素早くカバーする必要があるため、15人制の選手とは役割が異なることが多い。
主要大会
7人制は、さまざまな国際大会や複合スポーツ大会で実施されている。代表例としては、毎年行われるワールドラグビー・セブンズシリーズ(旧IRB Sevens World Series)とラグビーワールドカップ・セブンズがある。男子は1998年にコモンウェルスゲームズに採用され、女子の7人制はその後に導入された。また、7人制ラグビーは2016年夏季オリンピックで再びオリンピック競技に加わった。
強豪国
いくつかの国は、7人制で強い伝統を築いている。フィジーは7人制の実績で広く称えられ、オリンピックでも歴史的な成功を収めた。ニュージーランド、南アフリカ、イングランド、そしてサモアのような太平洋の島国も、世界の舞台で継続的に競争力を示してきた。各国の7人制プログラムは、7人制に特化した専門代表チームから、15人制の育成体系から選手を招くチームまで幅広い。
大会形式
- 大会は、予選プールの後にノックアウト方式へ進む形で、週末1回で組まれることが多い。
- 試合時間が短いため、チームは通常、1日で複数試合をこなす圧縮日程になる。
- 大会形式や試合時間は、国内大会、国際シリーズの各開催地、複合スポーツ大会によって異なる場合がある。
7人制ラグビーは、速いテンポ、頻繁な得点、そして祭典のような大会運営に適していることから、最も観戦しやすく、親しみやすいラグビーの形式の一つであり続けている。