サルヴァトーレ・ペトルオーロは、1857年1月4日にカタンザーロで生まれ、主としてナポリとその周辺で活動したイタリア人画家である。1946年にナポリ、イタリアで死去した。ペトルオーロは、風景画家ガブリエレ・スマルジャッシのもとでナポリ美術学院に学び、明るい海岸の眺めと、ときおり見られる内陸の場面によって名声を築いた。
概要と特徴
ペトルオーロは、ナポリ湾の海岸線、港、そしてその周囲の暮らしを描いた油彩で最もよく知られている。1870年代から1890年代にかけての作品は、しばしばポジッリポの画派と結び付けられ、澄んだ光、穏やかな構図、大気の効果への注目が特徴である。批評家や収集家は、初期の色調や筆致におけるエドアルド・ダルボノの影響も指摘している。19世紀末ごろ、ペトルオーロはより個人的な表現へと進み、いくつかの構図には繊細な象徴的要素が現れるようになった。
教育、作風の発展、主題
スマルジャッシ門下として、ペトルオーロは戸外観察への関心と、海と空を絵画的に捉える姿勢を受け継いだ。主題には、小舟、海岸の村、散歩道、季節による光の変化などがあり、来訪者向けの注文制作と、当時の市場向け作品の両方を手がけた。また、生地カラブリアのより珍しい場面も描き、それらは記録的価値と美的価値の両面から評価されている。1898年ごろ以降の作品には、より陰影のある内省的な構成への移行がしばしば見られ、美術史家はそこに象徴主義の影響を認めている。
パトロン、旅行、展示
ペトルオーロは、ナポリを訪れる外国人旅行者、とくにイギリス人客やアメリカ人客に人気があり、彼らは海岸風景を土産や洗練された室内装飾として購入した。彼のアトリエには、エディンバラ公爵夫妻をはじめとするヨーロッパ上流社会の来訪者や、エドワード王の妹であるルイーズ王女など王室関係者が訪れた。1889年には公爵夫妻とともにマルタでしばらく過ごしており、この出来事は同時代の記録に残され、さらに注文制作が増える契機にもなった。
また、ペトルオーロは絵画旅行としてスペインを訪れ、グラナダ、セビリア、サラゴサ、コルドバなどの都市を巡った。この旅の作品はクラレンス・ハウスの展示で発表され、ロンドンでの国際的な知名度を広げる助けとなった。
遺産と特筆点
同時代の画家ほど広く知られてはいないものの、ペトルオーロは19世紀末から20世紀初頭のイタリア絵画において独自の位置を占める。ナポリ海岸の光と大気を国際的な観客に伝えたこと、同時代の文献では比較的少ないカラブリアの景観を残したこと、そしてポジッリポの画派に見られる観察的な表現から、個人的で象徴主義の色合いを帯びた様式へと移る作風の変遷によって記憶されている。今日、彼の絵画は個人蔵に収められているほか、時おり市場にも出る。地域的なイタリア風景画や、ナポリとイギリス・アメリカの収集家を結んだ美術市場に関心を持つ研究者によって注目されている。