カメムシとは|特徴・分類・生態・防御戦略(55属・約200種)
カメムシの特徴・分類・生態と独自の防御戦略を図解で解説。55属約200種の違いや駆除・観察ポイントも詳述。
カメムシは半翅目(はんしもくのアカムシ科。55属、約200種が存在する。カメムシのなかでは最も種類が少ない科のひとつである。甲虫類の中ではかなり種数が少なく、その理由もわかっていない。個々にはかなり多く生息している。
カメムシは、ほとんどの虫と同様に、植物(通常は花木)の樹液を吸って生きている。彼らは「層状」の防御システムを持っています。遠くからではカモフラージュしているので見えにくい。そして、背中には頑丈な装甲が施されています。そして、触るとカメムシのような不快な香りを放つ。
形態と識別ポイント
成虫は扁平で楕円形〜盾形の体つきをしており、多くは背に硬い角質の板(鱗片状または堅い外骨格)を持ちます。触角は通常4〜5節で、口は刺す吸うための口器(吻)になっています。幼虫(若齢幼虫から成虫にかけての段階)は翅が未発達で、脱皮を繰り返して成長する不完全変態(卵→幼虫→成虫)です。
分類と種の多様性
本文にあるとおり、このグループは55属、約200種が知られており、地域ごとに棲息種が異なります。中には植物の汁を主に吸う草食性の種、他の昆虫を捕食する肉食性の種、雑食性の種など生態が多様なものもあります。
生態・生活史
- 食性:多くは植物の茎や葉、果実、種子などの汁を吸って栄養を得ますが、肉食性の仲間は他の昆虫を捕らえて食べます。
- 繁殖:成虫は地表や植物上に卵塊を産み、孵化した幼虫は数回の脱皮を経て成虫になります。
- 季節行動:温暖期に活動が活発になり、寒冷期は越冬(成虫で越冬する種が多い)します。越冬時には建物内に侵入して問題になることもあります。
防御戦略(詳述)
カメムシの防御は多層的です。
- カモフラージュ:色や斑紋で植生に溶け込み、捕食者から見えにくくなります(遠くからではカモフラージュしている)。
- 外骨格/装甲:背面の硬い殻で物理的なダメージを防ぎます。
- 化学的防御:刺激を受けると腹部や胸部の臭腺から臭いのある分泌物を放ち、捕食者を遠ざけます。これが人間にとっては刺激臭や不快臭に感じられることがあります(触るとカメムシのような不快な香りを放つ)。
人間との関わり(被害と対策)
果樹や野菜の汁を吸って果実に斑点や変形を生じさせるなど、農業害虫となる種がいます。また、秋になると住宅に侵入して集団で越冬するため、室内での悪臭や不快感の原因になります。
主な対策:
- 物理的防除:網戸や隙間を塞いで建物への侵入を防ぐ。
- 捕殺・粘着トラップ:見つけ次第捕殺、ライトトラップや粘着シートを使用。
- 化学的対策:被害が大きい場合は登録された農薬の使用を検討する(使用法・時期は注意)。
- 生物的防除:天敵(寄生蜂や鳥類など)や天敵の導入・保護による抑制が研究されています。
- 予防的管理:周辺の草刈りや落果の除去、害虫発生時期の監視(成虫の飛来や卵塊の確認)を行う。
観察のポイントと注意点
- 刺激すると臭いを出すため、素手で触らない。ピンセットや紙でつまむ。
- 果樹園などでは、被害部位を早期に確認して発生源を特定すると防除が効率的になる。
- 近年、国外から侵入する外来種が問題になることがあるため、地方ごとの標準的な種リストや防除情報を確認するとよい。
まとめると、カメムシ類は種数こそ限定的(55属・約200種が)ですが、形態や生態、食性が多様で、植物被害や住宅侵入など人間生活に影響を与えることがあります。観察・防除は生態を理解した上で行うのが効果的です。
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