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ハシボソミズナギドリ(マトンバード)

ハシボソミズナギドリ(Ardenna tenuirostris)は、タスマニアやオーストラリア南東部で繁殖し、長距離移動を行う南半球の海鳥。

ハシボソミズナギドリ Ardenna tenuirostris(旧称 Puffinus tenuirostris)は、ミズナギドリ科 Procellariidae に属する長距離渡りを行う海鳥である。英語の一般名には short-tailed shearwater、yolla、moonbird があり、オーストラリアでは「muttonbird」と呼ばれることも多い。タスマニア周辺の島々や、オーストラリア南東部のほかの場所で大きなコロニーをつくって繁殖し、毎年同じ営巣地に戻る。

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特徴と行動

中型で、背中は濃い茶色、下面はそれより淡く、尾は比較的短い。この種は、動的揚力を利用した滑空と海面採餌に適応している。食性は小魚、イカ、甲殻類で、海面をついばむように捕らえることも、浅く潜って採食することもある。繁殖地では主に夜行性で、捕食を避けるため暗い時間帯に飛来し、また飛び立つ。多くのつがいは長期的な結びつきを形成し、巣穴や簡単な巣くぼみを使って、毎季節ひとつの卵を守る。

渡りと分布

ハシボソミズナギドリの最も注目すべき特徴の一つは、その広大な渡りの回遊経路である。南半球の繁殖期が終わると、個体は北へ広がって太平洋を横断し、北半球の生産性の高い採餌域へ向かい、その後南に戻って繁殖する。この毎年の往復移動によって、この種は世界でもとりわけ広範囲を移動する海鳥の一つとなり、両半球の生態系を結びつけている。

繁殖・人間による利用・文化的重要性

繁殖コロニーは、柔らかい土に巣穴を掘ることができる沖合の島々に集中している。繁殖の時期は南半球の春から夏に結びついており、成鳥は1個の卵を抱卵し、急速に成長する雛が巣立つまで給餌する。この種は先住民とヨーロッパ系入植者の双方によって長く利用されてきた。「muttonbird」という呼称は、肉と油の供給源としての歴史的利用を反映している。伝統的な採取は、いくつかのコミュニティで文化的に重要であり、個体群を維持することを目指して管理されている。

保全と注目点

ハシボソミズナギドリは世界全体では非常に個体数が多く、必ずしも希少ではないが、多くの海鳥に共通する脅威に直面している。たとえば、漁業による混獲、海洋生産力の変化、気候変動、そして一部の繁殖地での外来捕食者である。保全策には、保護された繁殖区域、採取規制、混獲を減らすための取り組みが含まれる。分類学上は、ミズナギドリ類の関係に関する科学的理解が深まるにつれて、本種は Puffinus 属から Ardenna 属へ移された。

  • 南半球の繁殖地と北半球の採餌域を結ぶ、特徴的な長距離移動を行う。
  • 地域によっては yolla や moonbird とも呼ばれ、オーストラリアでは一般に muttonbird として知られる。
  • 群れで繁殖し、巣穴に営巣し、通常は1季に1個の卵を産む。

渡りの経路、繁殖生物学、管理手法についてより詳しく知るには、対象を絞った資料や地域の海鳥ガイドを参照するとよい。この種は、渡りを行う海鳥が、遠く離れた海洋生態系と人間文化を両半球にまたがって結びつけていることを示している。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com ハシボソミズナギドリ(マトンバード)

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/89999

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出典
  • birdlife.org : BirdLife International