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バリオン(亜原子粒子)の性質・分類・歴史

バリオンは3個の価クォークから成る複合フェルミオンで、陽子や中性子を含む。性質、分類、歴史、物質や宇宙論での役割を解説する。

バリオンは、通常は3個のような奇数個の価クォークから成る複合亜原子粒子の一群である。身近な例は陽子と中性子で、これらはともに原子核をつくり、通常の可視物質のほぼすべてを占める。バリオンはバリオン数 +1 を持ち、強い相互作用で結びついたクォークの色中性な組み合わせであり、より広い ハドロン の仲間に含まれる。複合粒子の一般的な入門としては 複合粒子 の解説も参照できる。

基本的な性質

各クォークは固有スピン 1/2 を持つため、3個のクォークのスピンの組み合わせ方によって、バリオンの全スピンは 1/2 や 3/2 などの値をとる。バリオンはフェルミオンであり、フェルミ・ディラック統計 とパウリの排他原理に従う。これは原子の構造と物質の安定性の基礎となる。バリオン内部のクォーク相互作用はグルーオンによって媒介され、結合エネルギーと量子数がバリオンの族や励起状態を決める。これらは実験ではしばしば共鳴として観測される。励起状態は電磁相互作用、または強い相互作用や弱い相互作用によって崩壊し、過程の中で光子や他の粒子を放出することがある。例として 放射遷移 の説明がある。

分類と例

伝統的なバリオンは、クォーク模型で導入されたバリオン八重項や十重項のように、フレーバー対称性に基づく多重項に分類される。安定または長寿命のバリオンには陽子が含まれる。自由中性子は不安定で、ベータ崩壊して陽子とレプトン類を生じる。ほかに、より重いクォークを含むストレンジ、チャーム、ボトムのバリオンがあり、たとえば Λ ファミリーがある。これに対してメソンは、パイ中間子やカイ中間子のような2クォークのハドロンである。レプトンやメソンとの対比としては レプトン と メソン を参照。

歴史と理論的背景

バリオンという語は、ギリシャ語の「barys(重い)」に由来し、軽いメソンに比べて重いという当時の認識を反映している。ゲルマンらが導入したクォーク模型と対称性の枠組みは、バリオンをフレーバー SU(3) 多重項に整理し、のちに観測された新しい状態を予言した。現代の枠組みは量子色力学(QCD)である。そこではクォークは色荷を持ち、グルーオン交換によって相互作用し、閉じ込めのため単独では取り出せない。

重要性と注目点

  • バリオンは通常物質の原子核を構成し、そのため大部分の巨視的な物質の性質を左右する。可視物質 に関する資料も参照できる。
  • バリオン数保存は低エネルギー物理学の重要な原理であり、その破れは宇宙論と素粒子物理学(バリオジェネシス)に大きな影響を及ぼす。
  • 3クォーク状態を超えて、実験では5個のクォーク成分を持つペンタクォークのような特異な組み合わせも報告されており、バリオンの概念を広げている。

技術的な入門や実験データについては、概説記事やレビューを参照するとよい。粒子のスピンと角運動量、量子統計、そして ボソンの説明 におけるフェルミオンとボソンの違いに関する議論が役立つ。入門的な要約や実験カタログは、多くの物理学の参考文献やデータベースにある(フェルミオンの基礎複合粒子のレビュー)。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com バリオン(亜原子粒子)の性質・分類・歴史

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/9173

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