Basshunter(バスハンター)はスウェーデン出身のシンガー、レコード・プロデューサー、DJで、これまでに6枚のスタジオ・アルバム、1枚のコンピレーション・アルバム、1枚のエクステンデッド・プレイ、26枚のシングル、4枚のプロモーション・シングル、7枚のリミックスをリリースしています。エレクトロニック/ユーロダンスを基調にしたキャッチーなメロディとクラブ向けのビートで、2000年代中盤から欧州を中心に大きな成功を収めました。

キャリアのハイライトと主要リリース

Basshunterのデビュー・スタジオ・アルバムはThe Bassmachineで、2004年8月25日にアレックス・ミュージックからリリースされました。その後2006年4月にExtensive Musicとワーナー・ミュージック・スウェーデンと契約し、より大きなマーケットへ展開します。

2006年に発表したシングル「Boten Anna」は各国でブレイクし、デンマークのシングルチャートで1位を記録、14週間にわたってチャート入りしてIFPIダンマルクからトリプルプラチナ認定を受けました。また、スウェーデンでも同曲は1位を獲得し、IFPI Sverigeからプラチナ認定を受けるなど、北欧での人気を確立しました(スウェーデンのシングルチャート参照)。

2006年8月28日にリリースしたセカンド・スタジオ・アルバムはLOLで、スウェーデン、デンマーク、フィンランドのチャートでトップ5入りを果たしました。このアルバムはIFPIフィンランドからプラチナ、IFPIダンマルクからダブルプラチナの認定を受けています。

2006年後半には公式サイトを通じて過去作の復刻や編集盤としてアルバム『The Bassmachine』と『The Old Shit』をリリースし、初期のトラック群を再提示しました。さらに、3rdシングル「Vi sitter i Ventrilo och spelar DotA」はIFPIダンマルクよりゴールド認定を受け、シーンでの存在感を強めました。シングル「Vifta med händerna」ではPatrik & Lillenとのコラボレーションが行われています。

『Boten Anna』と同じメロディを土台に英語リリックでアレンジされた「Now You're Gone」は、元々はメンタル・テオがレコーディングし、セバスチャン・ウエストウッドが歌っていた別ヴァージョンがありましたが、2007年にBasshunterが英語圏のリスナー向けに短縮版をレコーディングして発表しました。この「Now You're Gone」はその後、イギリスとアイルランドのシングルチャートで1位を獲得し、5週間チャート上位に留まりました。さらに、イギリスのフォノグラフィック・インダストリー(BPI)とレコーディッド・ミュージックNZからプラチナ認定を受けるなど、国際的なヒットとなりました。

2008年7月14日にリリースされたNow You're Gone - The Albumは、シングルの成功を受けて高セールスを記録し、BPIおよびRecorded Music NZからプラチナ認定を獲得しました。同アルバムからは「Please Don't Go」(KC and the Sunshine Bandのカヴァー)、「All I Ever Wanted」(「Vi sitter i Ventrilo och spelar DotA」を「Now You're Gone」風にアレンジした曲)、「Angel in the Night」や「Walk on Water」などのシングルが続きます。「All I Ever Wanted」はアイルランドで1位、イギリスで2位にチャートインし、BPIとRecorded Music NZからゴールド認定を受けました。なお「Walk on Water」はデラックス・エディション再リリース時の新リミックスおよび過去ヒットの収録に伴うシングルでした。

2009年9月25日には5枚目のスタジオ・アルバムとしてBass Generationがリリースされ、先行シングル「Every Morning」が発表されました。このアルバムはBPIからシルバー認定を受けています。続くシングルにはニック・ケーメンの楽曲「I Promised Myself」のカヴァーなどが含まれます。

2012年12月3日、初期音源や未発表トラックを集めたコンピレーション『The Early Bedroom Sessions』がリリースされました。収録内容は『The Old Shit』からの7曲、『The Bassmachine』からの全10曲、シングル収録曲「Go Down Now」「Trance Up」「Wacco Will Kick Your Ass」、さらに未発表曲3曲が含まれています。

2013年5月13日、6枚目のスタジオ・アルバムとしてCalling Timeをリリース。同作はアメリカのダンス/エレクトロニック・アルバム・チャートで25位を記録しました。アルバムからは以下のシングルが発表されています: "Saturday"(2010)、"Fest i hela huset"(2011)、"Northern Light"、"Dream on the Dancefloor"(2012)、"Crash & Burn"、"Calling Time"(2013)。"Saturday"はRecorded Music NZでゴールド認定を受け、"Fest i hela huset"はスウェーデンで最高5位を記録しました。この曲はスウェーデンのビッグブラザーシリーズに参加した出演者とコラボレーションして制作されたことでも注目されました。

チャート実績と認定

  • Boten Anna:デンマーク1位(トリプルプラチナ)、スウェーデン1位(プラチナ)
  • Now You're Gone:イギリス/アイルランド両国で1位、BPIおよびRecorded Music NZでプラチナ認定
  • All I Ever Wanted:アイルランド1位、イギリス2位、BPIおよびRecorded Music NZでゴールド認定
  • アルバム:LOLは北欧でトップ5入り、Now You're Gone - The Albumは複数国で高い売上、Bass GenerationはBPIシルバーなど

音楽的特徴と影響

Basshunterの音楽は、シンセサイザー主導のメロディライン、4つ打ちのダンスビート、簡潔で耳に残るコーラスが特徴です。オンラインコミュニティやファイル共有、MySpace時代のムーブメントを背景に急速に支持を広げ、クラブとラジオ双方でヒットを連発しました。欧州のポップ/ダンスシーンにおけるユーロダンス復興の一端を担ったアーティストの一人と評価できます。

補足と現在の活動

シングルやアルバム以外にも、プロモーション・シングルや多数のリミックス提供、コラボレーションなど幅広いリリースが行われています。上記に挙げた主要作に加え、初期音源の再発やコンピレーションのリリースにより、彼の活動は断続的ながら継続しています。

ディスコグラフィーの数値(スタジオ・アルバム6、コンピレーション1、EP1、シングル26、プロモシングル4、リミックス7)は本文冒頭の通りで、作品ごとの詳細や国内外チャートの細部については各リリースの個別ページを参照してください。