セント・バーナード(犬種)とは:大型救助犬の特徴・歴史・大きさ

セント・バーナードの特徴・歴史・大きさを詳しく解説。大型救助犬の起源や実際の体格、飼育のポイントまで写真付きで紹介。

著者: Leandro Alegsa

セント・バーナードは非常に大型の種で、歴史的にはアルプスでの遭難者救助のために作業犬として飼育されてきました。特に有名なのは、凍えた登山家を助ける際に、首から小さな樽を提げていてその中にブランデーのようなものが入っていると信じられているエピソードです。しかし実際にはその伝承は後世に誇張されたもので、セント・ベルナール・ホスピスの修道士たちが観光客向けの記念撮影用にいくつかの樽を保管していたことが広まったことが大きいとされています。現在でもホスピスではその歴史が語られ、観光資源になっています。

外見と大きさ

セント・バーナードは骨太で筋肉質、頭部が大きく力強い犬です。被毛には短毛(スムース)と長毛(ロング)の2種類があり、いずれも厚い下毛を持って寒さに強く、色は白地に赤褐色やブリンドル(縞模様)などの混じるものが一般的です。

サイズ(一般的な目安)

  • 体高:オス約70~76cm、メス約65~71cm(個体差あり)
  • 体重:オスおよそ64~82kg(約140~180lb)、メスおよそ54~64kg(約120~140lb)が一般的。ただし個体差が大きく、歴史的に非常に大型だった例が記録されていることもあります。

性格・気質

穏やかで忍耐強く、家族に対しては温厚で子どもに寛容なことが多い犬種です。忠実で社交的ですが、その大きさゆえに若いうちはしっかりしたしつけと社会化が必要です。よく寝息を立てたりよだれを垂らすことがあり、屋内で飼う場合はその点を考慮する必要があります。

歴史と役割

セント・バーナードは主に17世紀以降、スイスアルプスでの遭難者救助に用いられてきました。グレート・サン・ベルナール峠にあったホスピス(慈善の宿)で、修道士たちが救助活動に使うために飼育・育成したと伝えられます。19世紀以降は救助活動の映像や絵画によって伝説化され、現在でも「救助犬」としてのイメージが強く残っています。

健康と寿命

大型犬であるため健康上の注意点がいくつかあります。平均寿命はおよそ8〜10年です。主な健康問題には以下のようなものがあります:

  • 股関節・肘関節形成不全(関節疾患)
  • 胃捻転(膨満・ボルト) — 大型胸囲の犬に多い危険な状態
  • 心臓疾患(拡張型心筋症など)
  • 皮膚疾患や目のトラブル(逆さまつげなど)

定期的な獣医検診、適正体重の維持、早期のワクチン・寄生虫対策が重要です。

飼育上のポイント

  • 運動量:短時間・中程度の運動を毎日。長距離走や激しい運動は成長期や暑い時期に注意が必要。
  • 住環境:大型のため十分なスペースが望ましい。暑さに弱いので夏場は温度管理を。
  • ブラッシング:抜け毛が多いので定期的なブラッシングが必要(特に換毛期)。
  • しつけ:早期の社会化と一貫したしつけで扱いやすい家庭犬になります。ポジティブなトレーニングを推奨。
  • 費用:餌代、医療費、グルーミングなど維持費は高めになります。

まとめ:どんな人に向くか

セント・バーナードは温厚で頼りになる大型犬ですが、その大きさと寿命、健康管理の必要性を受け入れられる家庭向きです。十分なスペースと時間、経済的余裕があり、穏やかな巨犬と共に暮らしたい人には向いています。迎える際は信頼できるブリーダーや保護団体から、健康チェック済みの個体を選ぶことをおすすめします。

ショートヘアのセント・バーナード。Zoom
ショートヘアのセント・バーナード。



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