雄しべとは?花の雄性器の定義・構造・働きと受粉の仕組み
雄しべの構造と働き、花粉形成から受粉の仕組みまで図解で解説。葯・花粉管・受粉過程を詳しく理解する入門ガイド。
雄しべは、花の男性の生殖器官です。花粉を生成する。雄しべには、葯と茎の2つの部分がある。茎はフィラメントとも呼ばれる。
葯には微小胞子嚢がある。それぞれの微小胞子嚢には花粉母細胞が含まれている。これらの細胞は減数分裂を起こし、男性の配偶子(精子)を含む花粉粒を生成する。
花粉は、葯が開くことによって放出される。この花粉は、風や動物などの何らかの要因によって、同じ花や別の花の雄しべの受粉面に運ばれる。このプロセスは受粉と呼ばれる。受粉に成功すると、花粉粒(未熟な微小植物体)は花粉管を成長させて成長を完了し、2つの雄性配偶子は花粉管を通って卵巣に移動する。
補足と用語の整理
- 上の段落は元の記述を保持していますが、用語の整理をすると、雄しべは一般に葯(やく)と花糸(かし)/フィラメントから成り、ここで「茎」とあるのは実際には「花糸」を指します。
- また、花粉が付着するのは通常「雌しべ」の先端にある柱頭(ちゅうとう)であり、元文中の表現と位置関係を補足して理解してください。
雄しべの構造(詳しく)
- 花糸(フィラメント):葯を支えて位置を整える柄のような部分。花の受粉相手に花粉を効率よく見せるために長さや角度が多様。
- 葯(やく):通常は左右対で、内部に複数(多くは2〜4個)の微小胞子嚢(microsporangia)を持つ。葯の外側は丈夫な壁で覆われ、成熟に伴い裂けて花粉を放出する(開裂=dehiscence)。
花粉の形成(微小胞子形成と発育)
- 微小胞子形成(微小胞子生産):葯の中の花粉母細胞(微小胞子母細胞)が減数分裂(減数分裂)を行い、4個の微小胞子(しばしば四分子体)を生じる。
- 花粉の発育(微小配偶体形成):それぞれの微小胞子は分化して花粉粒となり、一次雄性配偶体(半倍体)として生育する。多くの被子植物では花粉内で一回の体細胞分裂(有糸分裂)を行い、細胞は「胚管細胞(胞胚細胞)」と「雄原細胞(将来の精細胞)」を作る。精細胞はさらに分裂して2個の精子(精子)になる場合もある。
花粉粒の構造と機能
- 外壁(外皮=exine):頑丈で装飾的な層。種ごとに模様や開口部(溝=colpi、孔=pori)が異なり、これが花粉の散布様式や受粉様式に関係する。
- 内壁(内皮=intine):薄い層で、花粉管の形成に関与する。
- これらの構造により、花粉は乾燥や紫外線から保護され、受粉後に花粉管を伸ばして精子を雌しべへ送る準備をする。
受粉と受精の流れ(仕組み)
- 受粉(pollination):葯から放出された花粉が柱頭に付着する過程。媒介は風(風媒花)や昆虫・鳥・コウモリなどの動物(虫媒花、鳥媒花)で、花粉の性質(軽い、粘着性がある、油分を含む等)に適した戦略をとる。
- 花粉の発芽と花粉管の伸長:柱頭上で花粉が水分や栄養を受け取り、花粉管を伸ばして子房内の胚珠(卵子のある胚珠)へ向かう。
- 二重受精:被子植物特有の現象で、到着した2つの精子のうち1つが卵細胞と融合して受精胚(胚)を作り、もう1つが中央細胞(中央核と融合して)胚乳(栄養組織)を形成するための核と融合する。この過程によって種子ができる。
葯の開き方・放出様式とその適応
- 葯は縦に裂けるもの、孔(小孔)から出るもの、あるいは打ち抜き様式(poricidal)で花粉を出すものがあり、これらは受粉者に合わせた適応。たとえば小孔を持つ葯は蜂の震動(バズポリネーション)で花粉を放出する。
- 花粉は風で飛散しやすいように非常に小さく軽いものもあれば、昆虫媒介のために粘着性のある塊を作るものもあるなど、多様な形態が見られる。
生態的・遺伝的な側面
- 自家受粉と他家受粉:同じ花や同じ個体内で受粉する自家受粉と、別個体間で行われる他家受粉があり、種によって比率が異なる。自家不和合性(self-incompatibility)システムをもつ種は自家受粉を防ぎ、遺伝的多様性を保つ。
- 花粉の保存と利用:花粉は乾燥させて低温で保存することで長期保存が可能で、育種や花粉交換に利用されることがある。花粉の寿命(発芽能)は種や環境によって大きく異なる。
まとめ(要点)
- 雄しべは葯と花糸からなり、葯内部で花粉が作られる。
- 花粉は半倍体の雄性配偶体で、柱頭に付着すると花粉管を伸ばして精子を胚珠へ運ぶ。
- 被子植物では二重受精が起こり、胚と胚乳が形成される。
- 葯や花粉の形態・機能は、媒介者(風・昆虫・鳥など)や繁殖戦略に応じて多様に適応している。
不明点や特定の植物(例:ツツジ、ナス、イネなど)の雄しべや受粉様式についてさらに詳しく知りたい場合は、種を指定して質問してください。

花粉を運ぶ雄しべと目立つ葯(やく)。

コンテクストの中の雄しべ
質問と回答
Q: 花の雄しべとは何ですか?
A: 雄しべは花の雄の生殖器官です。
Q: 雄しべは何を作りますか?
A: 雄しべは花粉を作ります。
Q: 雄しべの2つの部分は何ですか?
A: 雄しべの2つの部分は、葯と茎です。
Q: 葯には何が含まれていますか?
A: 葯の中には花粉の母細胞を含む微胞子嚢があります。
Q:花粉粒は何のためにあるのですか?
A: 花粉粒には雄性配偶子(精子)が含まれています。
Q: 受粉とは何ですか?
A: 受粉とは、花粉が葯から、同じ花または別の花の受精可能な茎の表面に移動するプロセスのことです。
Q: 受粉が成功するとどうなりますか?
A: 受粉が成功すると、花粉粒は花粉管を成長させ、2つの雄性配偶子は花粉管を通って子房に移動します。
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