コトドリ(Menura novaehollandiae)
オーストラリア固有の大型の地上性鳴鳥。琴形の華麗な尾羽と、自然音や人工音を巧みにまねる優れた音声模倣能力で知られる。
概要
コトドリ(Menura novaehollandiae)は、体の大きさと優れた発声能力で知られる、オーストラリア固有のスズメ目の鳥である。全長はおよそ1メートルに達し、地上で生活する。羽色は控えめな褐色だが、成鳥の雄は目を引くディスプレイ用の尾をもつ。鳴鳥類のなかでも最も全長が長く、最も重い種の一つとされることが多い。
画像ギャラリー
7 画像身体的特徴
コトドリは、森林の地表での生活に適した強い脚と丸い翼をもつ。成鳥の雄には長い装飾羽からなる精巧な尾があり、求愛ディスプレイの際には琴に似た形に広げられる。雌にはこのような長く華やかな尾はなく、より目立ちにくい模様をしている。全体として上面は主に褐色、下面はより淡色であり、落ち葉や林床の下層植生に溶け込みやすい。
行動・食性・音声模倣
主に地上で暮らし、地面をひっかいたり探ったりして、無脊椎動物、種子、小さな果実を採食する。繁殖期以外には単独で行動するか、ゆるやかな家族群で生活する。最も注目すべき特徴は音声模倣であり、雄は非常に多彩な音をさえずりに取り入れる。他の鳥類の声のほか、人の近くで暮らす個体では、カメラのシャッター音、自動車の警報音、チェーンソーの音といった機械音をまねることもある。この模倣は、配偶相手を引きつけ縄張りを確立するための複雑なディスプレイで用いられる。
繁殖と生活環
繁殖では雄の入念なディスプレイが中心となる。雄は森林の地表に小さな演舞場を整え、さえずり、音声模倣、尾を使った視覚的な誇示を組み合わせて、訪れる雌を引きつけようとする。雌が相手を選び、巣作りと育雛は単独で行う。巣は植生の低い位置に作られ、幼鳥は雄の関与なしに雌によって育てられる。
生息地・分布・保全
コトドリはオーストラリア南東部の湿潤林、熱帯雨林の縁辺部、高木のユーカリ林に生息する。採食に適した、落ち葉が豊富で密な下層植生を好む。種としては比較的広く分布しており、絶滅の瀬戸際にあるとはみなされていないが、地域個体群は生息地の分断、火災体制の変化、移入捕食者の影響を受けることがある。分類に関する信頼できる詳細は分類学上の注記、音声アーカイブと録音はさえずりの音源、保全状況は保全リスト、行動研究については研究の要約を参照。
特筆すべき事実
- ディスプレイ:雄の尾と発声は求愛の中心的要素である。
- 模倣の幅:レパートリーには多くの鳥類の声と、一部の人為的な音が含まれうる。
- 文化的影響:印象的なディスプレイと模倣能力により、自然史番組で人気の題材となり、オーストラリアの野生生物の象徴ともなっている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com コトドリ(Menura novaehollandiae) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/95029