台北101(中国語: 臺北101)は、中華民国(台湾)の台北市信義区にある地上101階建ての超高層ビルです。設計は建築家のC.Y. Lee(李祖原)率いるC.Y. Lee & Partnersによるもので、2004年に竣工し、当時はウィリス・タワー(旧シアーズ・タワー)に代わって世界で最も高いビルとされました。その後2010年に「ブルジュ・ハリファ」に世界一の座を譲りましたが、台北101は現在も台湾のランドマークとして高い知名度を誇ります。
記録と主な数値
- 地上から構造物の頂点までの高さ:509メートル(1,671フィート)。従来の最高記録はペトロナスツインタワーの452mでした。
- 地上から屋根までの高さ:449メートル(1,474フィート)。これまでの記録はシアーズタワー(現ウィリス・タワー)の442mでした。
- 地上から最上階(最上の恒常的に利用可能な階)までの高さ:439メートル。
- 最速エレベーター速度:16.83 m/s(37.5マイル/時、60.4 km/h)で、世界でも最速クラスのエレベーターを備えています。
- 大晦日の花火とライトアップによるカウントダウンは世界的にも有名で、台北101は年末の大規模なカウントダウンイベントの象徴になっています。
設計と構造の特徴
台北101のデザインは、竹の節をモチーフにした層状の外観や、伝統的な中国建築のモティーフを取り入れた意匠が特徴です。構造面では、台風多発や地震の多い台湾の気候・地質に対応するために剛性と柔軟性を両立させた設計が施されています。
特に有名なのが屋内に設けられた直径数メートル、質量数百トンのチューンド・マス・ダンパー(TMD)で、風や地震による揺れを減衰させる役割を担っています。このダンパーは展望台から観覧できるため多くの観光客の注目を集めます。
用途と施設
台北101は高層オフィスビルとしての機能に加え、低層部に大型ショッピングモール(台北101モール)、飲食施設、会議施設、展望台などを備える複合施設です。展望エリアは主に89階の屋内展望台と91階の屋外展望台が公開され、台北市街や周辺山並みを一望できます。地下には数階分の駐車場や商業スペースがあります。
環境認証と再評価
台北101は竣工後の運用面でも省エネルギーや環境負荷低減に取り組み、国際的な環境評価を受けています。高層ビルとしては早期にLEED認証を取得した例の一つで、持続可能性への取り組みが評価されました。
高さ記録に関する補足
なお、台北101は「地上から頂点までの高さ」という区分では一時的に世界一でしたが、建物の先端に設置されるアンテナや塔屋を含めた高さの扱いによって順位が変わることがあります。例えば、シアーズタワー(ウィリス・タワー)にはテレビアンテナがあり、地上から高い方のアンテナの頂点までの高さは527mに達します。こうした比較方法の違いにより「世界一」の定義は複数存在します。
アクセスと周辺情報
台北101は台北市の新興商業地区である信義区に位置し、公共交通機関(地下鉄やバス)でのアクセスが良好です。周辺はオフィスビルや商業施設、ホテルが集まる市街地で、観光客向けの飲食店やショッピングも充実しています。
注:本記事の数値や記録は建物の竣工当時の公表値および一般に広く報じられている情報に基づきます。最新の記録や運用状況は公式サイトや管理者の発表でご確認ください。

