これは、過去と現在のあらゆる種類の世界で最も高い構造物のリストです。ほとんどの構造物は、テレビ放送用のマストです。また、CNタワーのような高いタワー型の構造物や、シアーズタワーのような高い高層ビルもあります。以下では、この一覧で扱う「構造物」の定義と分類、測定上の注意点、代表例についてわかりやすく説明します。

測定の基準(高さの定義)

高さをどこまで測るかは、構造物の種類や用途によって異なります。主に使われる定義は次の通りです。

  • 先端までの高さ(Pinnacle/Tip height):アンテナや旗竿など先端部分も含めた高さ。ラジオ・テレビ用マストなどは通常この基準で比較されます。
  • 建築上の高さ(Architectural height):外観上の主要構造部分までの高さ。アンテナや突出した機器は除外されることが多い(世界の高層ビルランキングで用いられる基準)。
  • 最上部占有階の高さ(Highest occupied floor):人が占有できる最上階までの高さ(高層ビルの内部利用を評価する指標)。
  • 屋上高さ(Roof height):屋上や主要屋根構造までの高さ。

この一覧は、異なるクラスの構造物を同じ基準で比較するために、基本的に「絶対高さ(先端までの高さ)」で構成されています。つまり、アンテナや吊り具など先端部分も含めた総合的な高さを基準とします。

構造物の主な分類

高さの比較にあたって理解しておきたい代表的な構造物の種類と特徴です。

  • マスト(支線付きマスト):主に細長い柱状で、ロープやワイヤー(支線)で地面に固定されることが多い。軽量で効率よく高くできるため、最高高度ランキングでは多くの上位を占めます。
  • 塔(自立式タワー):基礎がしっかりしており支線を必要としない自立構造。通信塔、展望塔(例:CNタワー、東京スカイツリー)などが該当します。
  • 高層ビル(スカイスクレイパー):居住・事務など人が使うフロアを多数持つ建築物。建築上の高さや最上階の高さが比較基準になることが多い(例:ブルジュ・ハリーファなど)。
  • 橋梁:橋は「橋長」や「主塔の高さ」「落差(路面から水面まで)」など、複数の測定方法がある。ケーブル支持式の橋では主塔の高さが非常に高くなることがあります。
  • 石油プラットフォーム・海上構造物:海上に建設された構造物は、海面からの高さや基礎(海底)からの高さなど測定基準に差異が生じます。石油プラットフォームなどが該当します。
  • 電力塔・その他の特殊構造物:電線を支える塔(電気塔)や煙突、観測塔など多様な形状があります。

マストについて(典型的特徴)

このリストにはかなりの数のマストが含まれています。マストは人工の支持構造物で、帆船では帆を支えるために、陸上では無線アンテナなどの通信機器を支えるためのラジオマストやタワー(英国では「エアリアル」)としてよく使われている。

支線付きマストは構造材を薄く軽くできるため、同じ材料・コストでより高く伸ばせる点が長所です。一方で敷地面積を広く必要とし、耐風安定性は支線に依存します。

橋や海上構造物の測り方の注意点

橋梁では「路面からの高さ(デッキ高)」と「主塔の高さ」は別の値です。観光や記録として「世界一高い橋」と呼ぶ際は基準を明確にする必要があります。海上構造物は潮位や設置方法により数値が変わるため、海面からの高さなのか基礎(海底)からの高さなのかを区別してください。

リスト作成時の注意点

  • 撤去・崩壊した構造物は歴史的な記録として含まれることがある。
  • 一時的に搭載されたアンテナやクレーンなどは通常、恒久的な構造物としての高さには含めない扱いが一般的。
  • 比較は原則として同一基準(ここでは「先端までの絶対高さ」)で行うが、利用目的別ランキングでは別基準を用いることがある。

代表的な例(主な最高記録)

  • 現存する最も高い人工構造物(建築物):ブルジュ・ハリーファ(ブルジュ・ハリーファは建築上の高さ・最上階ともに非常に高く、世界で最も高い高層ビルとして広く認知されています)。
  • 高い塔の例:CNタワー(展望塔の代表)、東京スカイツリー(自立式電波塔で世界有数の高さ)など。
  • 高いマストの例:歴史的にはワルシャワ・ラジオマスト(646.38 m、1991年に倒壊)がとても高かった。KVLY-TVマストなどの支線付きマストも長らく上位に位置してきました。
  • 橋の高い主塔:ミヨー橋(フランス)の主塔など、主塔高が数百メートルに達するケーブル支持橋がある。

まとめ

この一覧は、用途や構造が異なる多種多様な人工構造物を対象にしているため、比較は「絶対高さ(先端まで)」で統一しています。構造物を見る際は、どの「高さ」を基準にするか、そしてその高さが海面基準か基礎基準かといった点に注意することが重要です。用途(放送、通信、展望、居住、輸送、産業)によって設計思想や制約が異なり、それが「なぜその形でその高さになっているのか」という点を理解する手がかりになります。