ウィリス・タワーは、イリノイ州のシカゴにある超高層ビルです。1970年8月にシアーズ・ローバック・アンド・カンパニーが建設費を負担して着工し、1973年に完成しました。110階建てで、屋上の高さは442メートル(1,450フィート)です。完成当時は1973年から1998年にかけて世界で最も高い建築物でした。設計はファズル・ラフマン・カーンとブルース・グラハムで、9本の角柱を組み合わせた「バンドルド(束ねた)チューブ」構造を採用し、高さと耐風性を両立させた点が特徴です。
特徴と用途
建物は主にオフィス用途ですが、放送用アンテナや通信設備も設置されています。屋上の標高が442メートルである一方、アンテナ類を含む最高点は約527メートル(1,729フィート)に達します。構造は鋼鉄フレームとカーテンウォール(外装ガラス)で構成され、設計当初から長期利用と効率性を重視して計画されました。
展望台(Skydeck)と「ザ・レッジ」
ウィリス・タワーには103階に公開展望台「Skydeck」があり、シカゴ市街やミシガン湖、遠方の景色を一望できます。展望台へのアクセスは高速エレベーターで行われ、所要時間はおよそ1分程度です。2009年には床から突き出した透明なガラスボックス「The Ledge(ザ・レッジ)」が設置され、訪問者は建物外へ張り出したガラス床の上に立って下方を覗く体験ができるようになりました。これらの観光施設には毎年100万人以上が訪れ、シカゴを代表する観光名所の一つとなっています。
歴史と名称
建設は1970年に始まり1973年に完成。長らく「シアーズ・タワー」と呼ばれていましたが、2009年7月16日まではシアーズタワーと呼ばれており、その後ウィリスグループがビルの一部フロアを借り受ける形で命名権を取得したため現在の「ウィリス・タワー」に改名されました。名称変更は地元で賛否を呼び、多くのシカゴ市民はいまだに旧称である「シアーズ・タワー」と呼ぶことが多いです。
余談と評価
- 構造技術者ファズル・ラフマン・カーンは、ウィリス・タワーでのバンドルド・チューブ設計により、超高層建築の効率的な構造設計を確立しました。
- 竣工当時は世界一の高さを誇り、その後もアメリカを代表するランドマークとして知られています。
- 訪問の際は展望台の混雑やチケット情報、営業時間を事前に確認することをおすすめします。
所在地はシカゴの中心部(ループ地区)にあり、周辺には公共交通機関や他の観光スポットも多く、観光・ビジネスの拠点として便利な立地です。




