ブルー・マーブル(アポロ17号が撮影した地球写真)
1972年12月、アポロ17号のミッション中に撮影された象徴的な地球の全円写真。太陽光に照らされた地球全体を写し、地球の脆弱性と一体性の象徴として広く複製されている。
概要
ブルー・マーブルは、1972年12月の最後のアポロ月探査ミッションの際に宇宙から撮影された、印象的なカラー地球写真に与えられた通称である。この画像は、完全に照らし出された地球の円盤を写しており、ほどなくして人類史上もっとも広く複製され、認知される写真の一つとなった。地球を一つの壊れやすい球体として明瞭に示したことは、地球に対する人々の見方の変化を促し、現代の環境意識にも寄与した。
画像ギャラリー
10 画像画像の詳細と特徴
この写真は、三日月状または部分的に照らされた姿ではなく、太陽光を受けた地球全体を捉えている。画像内で通常確認できる地形には、アフリカの広い範囲、アラビア半島、マダガスカル、南極の極域氷が含まれる。雲のシステムと青い海洋が画面を支配している。写真は宇宙船に搭載されたフィルムカメラを用い、数万キロメートルの距離から撮影された。
- 地球全円の眺め:太陽に照らされた地球はほぼ完全な球として見え、よく知られた「惑星」としての視点をもたらす。
- 自然な色彩:海、雲、氷を、見る人が地球本来の色として容易に理解できる色調で表している。
- 撮影機材:有人アポロ計画で使用された中判カメラによって撮影された。
歴史的背景
この写真は、ミッションの月遷移飛行中、アポロ17号の乗組員が月へ向かう途中に撮影したものである。アポロ17号はNASAのアポロ月面着陸ミッションとして最後のものであり、科学的な目的に加え、地球観測用の機器とフィルムカメラも搭載していた。初期のミッションや人工衛星も印象的な地球像を生み出しており、なかでもアポロ8号の「アースライズ」写真や気象衛星による地球全円画像は著名である。しかし、この写真は構図と幅広い一般公開によって、とりわけ際立つものとなった。
影響と遺産
写真としての重要性を超え、ブルー・マーブルは文化的・環境的な象徴となった。書籍、ポスター、教育資料に複製され、地球規模の生態系、気候、人類による地球の管理責任に関する運動や議論でしばしば用いられている。この画像は、一枚の視覚資料が環境に関する世論や政策論議に影響を与えうる例として、頻繁に引き合いに出される。
関連画像と区別
アポロ17号以後の数十年間に、多くの人工衛星やミッションが、より高解像度の地球画像や合成画像を生み出してきた。NASAなどの機関は、かつてない精細さで地球を示す、複数の衛星画像をつなぎ合わせた現代のモザイク画像にも「ブルー・マーブル」の名称を用いている。これらの成果は技術的な達成である一方、アポロ時代のオリジナル写真は、その歴史的背景と象徴的な力ゆえに、現在も価値を認められている。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com ブルー・マーブル(アポロ17号が撮影した地球写真) Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/97643
出典
- springerlink.com : "The blue marble"
- doi.org : 10.1186/gb-2011-12-4-112