ブッシュワッカーズ(旧名:ブッシュワッカーズ&ブロッキーズ)—オーストラリアのフォーク/カントリーバンドの歴史と代表作
ブッシュワッカーズの歴史と代表作を徹底解説。旧名や1970年代のオーストラリア・フォーク/カントリー、名盤『And the Band Played Waltzing Matilda』の魅力を紹介。
ブッシュワッカーズバンドは、最初は「ブッシュワッカーズ&ブロッキーズバンド」と呼ばれていた、1970年代初頭に誕生したオーストラリアの伝統音楽を基盤にしたフォーク/カントリーバンドです。オーストラリアのフォーク、カントリーミュージックの流れを汲み、地方(ブッシュ)に伝わる歌や物語を現代に伝える演奏で知られています。メルボルン近郊のラトローブ大学周辺で学生たちのトリオとして始まり、のちにメンバーが増えバンド編成が固まっていきました。
結成と初期の活動
結成当初の演奏者として、デイヴ・アイソム(Dave Isom)、ヤン・ウォシツキー(Jan Wositzky)、そしてBert Kanahoffの3人が名を連ね、その後にラガーフォンとボーカルのドビー・ニュートン、アコーディオンとボーカルのミック・スローカム、ハーモニカとブッシュベースおよびボーカルを担当したヤン・ウォシツキー、フィドルとビオラのトニー・ハント、そしてギター奏者のデイヴ・アイソムといったメンバーが参加し、1970年代半ばにバンドの音色とレパートリーが確立していきました。伝統的な民謡の再演だけでなく、自作曲や現代詩の曲化も行い、ライブではレパートリーの幅広さが好評を博しました。
代表作と録音
1974年にはファーストアルバムとしてThe Shearer's Dreamを制作し、バンド名を広めました。レコードには「Faces in the Street」、「Beneath the Southern Cross」、「Bushfire」、「Murrumbidgee」、「The Shearers Dream」などの曲が収められており、これらのいくつかはオーストラリアのレコード会社Astor Recordsで制作されました。続いて発表されたアルバム『And the Band Played Waltzing Matilda』は、1976年にEMIレコードから発売され、彼らの代表作の一つとして高く評価される録音となりました。
楽曲の特徴と詩的ルーツ
多くの曲は、オーストラリアの歴史や労働者、移民、戦争体験などを題材にしており、その歌詞の多くがブッシュ・ポエトリーや古い民謡に根ざしています。特にヘンリー・ローソン(Henry Lawsonをはじめとするオーストラリアのブッシュ・ポエトリーが書いた詩を曲に取り入れることで、原詩の持つ物語性や郷愁を歌として再現しました。演奏面ではラガーフォンやブッシュベース、アコーディオン、フィドルといった伝統楽器を前面に出し、力強く土着的なサウンドを創出しています。
活動の広がりと影響
バンドは1970年代を通じて各地のフェスティバルやクラブで演奏し、オーストラリアのフォークリバイバル運動における重要な存在となりました。ステージパフォーマンスでは観客参加型の合唱や踊りを促し、オーストラリア民謡の保存・普及に貢献しました。また、若いフォークミュージシャンたちに影響を与え、地域文化の再評価を促した点でも評価されています。
メンバー変遷とその後の活動
結成以来、メンバーの入れ替わりや編成の変化を繰り返しながらも、当時の録音やライブは現在でも評価され、再発やアンソロジーへの収録が行われることがあります。各メンバーはバンド活動のほかソロや他グループとの共演、民俗音楽の研究・教育活動など多方面で活動を続けました。
遺産と評価
ブッシュワッカーズは、オーストラリアの郷土音楽を現代に伝えるという役割を持ち、国民的な歌や詩を新たな編曲で蘇らせた点が特に評価されています。代表曲やアルバムは、オーストラリアの音楽史やフォークファンの間で長く聴き継がれており、地域文化の保存という観点でも重要な存在です。
以上はバンドの概要と代表的な活動のまとめです。興味があれば、各アルバムの収録曲や年表、メンバー個々の経歴など、さらに詳しい情報も追記できます。
バンドメンバー
その他、長年にわたって演奏やレコーディングに参加してきたメンバーやミュージシャンは以下の通りです。
- アンディ・コルヴィル
- ロジャー・コルベット
- ピート・ファーンドン
- スティーブ・グローブス
- マイケル・ハリス
- Dave Kidd
- Fred Kuhnl
- トレバー・ルーカス
- グレゴリーマーティン
- デイブ・マタック
- ルイス・マクマナス
- Eddy van Roosendael.
90年代に入ってからは、ニュートンとコーベットを中心にバンドを再結成。
2000年当時のバンドメンバーは
- ドビー・ニュートンヴォーカル、ラガーフォン、ボーン、ホイッスル、ボダラン
- Roger Corbett: - ボーカル、ベースギター、ソングライター、プロデューサー、マネージャー。
- マーク・オーツフィドル
- Justin Duggan; Drums.
- ティム・ゲイズボーカル、ギター、ソングライター、プロデューサー
- パメラ・ドライスデールヴォーカル、ピアノ・アコーディオン、ギター、ソングライター、詩人
2008年のバンドメンバーは
- ドビー・ニュートン - ヴォーカル、ラガーフォンパーカッション
- ロジャー・コルベット(Roger Corbett) - ヴォーカル、ベース
- Tony O'Neill - ギター
- ベン・コルベット - エレクトリック・ギター
- マーク・オーツ - フィドル
- Clare O'Meara - フィドル、マンドリン
- ジャスティン・ドゥーガン - ドラムス
2010年当時のバンドメンバーは
- ドビー・ニュートン - ヴォーカル、ラガーフォン、パーカッション、ホイッスル
- ロジャー・コルベット(Roger Corbett) - ヴォーカル、ギター
- マーク・オーツ - フィドル
- Clare O'Meara(クレア・オメーラ) - フィドル、アコーディオン
- Michael Vidale - ベース
- Adrian Cannon - ドラムス
収録内容
- シャーラーズ・ドリーム (1974)
- 南十字星の下で (1981)
- And The Band Played Waltzing Matilda (1976)
- Murrumbidgee (1977年)
- ブッシュファイア (1979)
- The Bushwackers Dance Album (1980)
- Faces In The Street (1981)
- Warrigal Morning - 映画「Bush Christmas」(1983年)の音楽
- ダウン・ゼア・フォー・ダンシング(1982年)
- No Nuts 'Til Monday (2000)
- ハンディ (2003)
- 4月25日(2006年)
- ネッド (2007)
- ザ・ローソン・プロジェクト(2008年) - スポークンワード・レコーディング
質問と回答
Q: ブッシュワッカーズ・バンドの元の名前は何でしたか?
A: ブッシュワッカーズ・バンドの元の名前はブッシュワッカーズ・アンド・ブロッキーズ・バンドでした。
Q: ブッシュワッカーズ・バンドはどのような音楽を演奏していましたか?
A: ブッシュワッカーズ・バンドはオーストラリアのフォークやカントリー・ミュージックを演奏していました。
Q: ブッシュワッカーズ・バンドはいつ活動していましたか?
A: ブッシュワッカーズ・バンドは1970年代初期から1984年まで活動していました。
Q: ブッシュワッカーズ・バンドのオリジナル・メンバーは?
A: Bushwackers Bandのオリジナル・メンバーはDave Isom、Jan Wositzky、Bert Kanahoffです。
Q: ブッシュワッカーズ・バンドはどのレコード・レーベルと組んでアルバムを制作しましたか?
A: ブッシュワッカーズ・バンドは、オーストラリアのレコード・レーベル、アスター・レコードと組んでいくつかのアルバムを制作しました。
Q: ブッシュワッカーズ・バンドのベスト盤と言われているアルバムのタイトルは何ですか?
A: ブッシュワッカーズ・バンドのベスト盤と言われているアルバムのタイトルは『And the Band Played Waltzing Matilda』です。
Q: ブッシュワッカーズ・バンドの曲の中に、オーストラリアのブッシュ詩人が書いた詩をアレンジしたものはありましたか?
A: はい、ブッシュワッカーズ・バンドの曲の多くは、ヘンリー・ローソンを含むオーストラリアのブッシュ詩人が書いた詩の設定です。
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