『爬虫類の部屋』—『世にも不幸なできごと』第2巻
レモニー・スニケットによるダークユーモア児童シリーズ第2作。ボードレール孤児たちはモンゴメリーおじさんのもとで暮らし、オラフ伯爵のたくらみに立ち向かう。
概要
『爬虫類の部屋』は、レモニー・スニケットという筆名で執筆された児童書シリーズ『世にも不幸なできごと』の第2巻である。レモニー・スニケットは、ダニエル・ハンドラーによる作者人格である。1999年に初めて刊行された本作は、両親の死後、新たな後見人に預けられたボードレール家の三きょうだい、ヴァイオレット、クラウス、サニーの不運な冒険を引き継ぐ。ゴシック風のユーモア、ミステリー、言葉遊びを織り交ぜながら、シリーズに繰り返し登場する人物や主題を発展させている。
画像ギャラリー
2 画像あらすじと登場人物
子どもたちは、〈爬虫類の部屋〉と呼ばれる充実した爬虫類コレクションを擁する家に住む、風変わりな爬虫類学者モンゴメリーおじさんに託される。この後見人は子どもたちに優しさと安定を与え、その住まいは好奇心、科学、学問を際立たせる。しかし、偽の身分で彼らの生活に入り込み、財産を狙う悪党オラフ伯爵が戻ってくることで、つかの間の平穏は脅かされる。伯爵は欺瞞を重ねる長い企てを続ける。
- ヴァイオレット・ボードレール — 発明の才に富む長女。
- クラウス・ボードレール — 本好きの真ん中の子ども。
- サニー・ボードレール — 鋭い歯と、ときに驚くほどの知恵を持つ幼児。
- モンゴメリーおじさん — 爬虫類を研究し、子どもたちを世話する親切な爬虫類学者。
- オラフ伯爵 — 孤児たちの遺産を奪うため変装を用いる、再犯を重ねる敵対者。この巻では子どもたちに近づくため別の人物になりすます(悪党)。
主題と文体
本作でもシリーズ特有の語り口が続く。語り手は、物語に待ち受ける不幸を読者に警告する一方、機知に富んだ言葉、語句の定義、括弧書きの脱線を楽しませる。見かけ上の大人や制度の失敗、知識と好奇心の価値、真の思いやりと見せかけの権威との対比が主題となっている。スニケットのブラックユーモアにより、本作は不穏な出来事を扱いながらも、機知や想像力を失わない。
刊行、受容と遺産
進行中のシリーズの第2作として、本作はシリーズの構成と反復されるモチーフを確立する一助となった。ボードレール家の物語への関心が高まるなかで刊行され、若い読者だけでなく、重層的なアイロニーを好む大人にも訴える作品として論じられてきた。現代児童文学のリストや案内書にも取り上げられ、より広いシリーズと結び付く関連メディア、および舞台・映像化作品で翻案または言及されている(『世にも不幸なできごと』)。
注目すべき点と参考資料
『爬虫類の部屋』は、ヘビ、トカゲ、学術的な珍品に満ちた家という印象的な舞台、そしてボードレール家の子どもたちの機転への読者の関心を深める点で、しばしば注目される。作者人格や、より広いシリーズの連続性については、著者とシリーズに結び付く序文や補助資料を参照できる(一家に関する背景、著者の伝記、ならびにシリーズの各項目)。
関連項目
著者
AlegsaOnline.com 『爬虫類の部屋』—『世にも不幸なできごと』第2巻 Leandro Alegsa
URL: https://ja.alegsaonline.com/art/98727
出典
- publishersweekly.com : "The Reptile Room"