ザ・シンズ(The Shins)とは|アルバカーキ結成の米インディーロック、メンバーと歴史
ザ・シンズ(The Shins)の結成から現在までの歩み、アルバカーキ発のインディーロック、主要メンバー、代表曲、影響と活動拠点ポートランドまでをわかりやすく解説。
ザ・シンズは、アメリカのインディーロックバンドである。メンバーは、シンガー、ソングライター、ギタリストのJames Russell Mercer、ベーシストのRon Lewis、ベース/ギタリストのDave Hernandez、ドラマーのJoe Plummer、そしてEric Johnsonである。彼らは、ポップ、オルタナティブロック、オルタナティブカントリー、フォークなど多くのジャンルから影響を受けている。ザ・シンズはニューメキシコ州アルバカーキで結成されたが、現在はオレゴン州ポートランドを拠点に活動している。
概要と音楽性
ザ・シンズは、ジェームス・マーサー(James Mercer)を中心に1990年代後半に結成されたインディーロック・バンドで、メロディアスなギターアレンジと詩的な歌詞、ドリーミーかつ時に切なさを帯びたヴォーカルが特徴である。ポップやフォーク、オルタナ、カントリー的な要素を取り込みながらも、独自のサウンドを築き上げた。シンプルな編成ながらアレンジの巧みさ、そしてキャッチーなメロディで幅広いリスナーを獲得した。
来歴(主な出来事)
- 1990年代後半:ジェームス・マーサーがアルバカーキでプロジェクトとして始動。
- 2001年:デビュー・アルバム「Oh, Inverted World」をインディ・レーベルのSub Popからリリース。収録曲「New Slang」が後に映画やCMで注目され、バンドの知名度が急上昇した。
- 2003年:セカンド・アルバム「Chutes Too Narrow」を発表。批評家から高い評価を受け、ファン層を拡大。
- 2007年:サード・アルバム「Wincing the Night Away」が全米チャートで高順位を記録し、商業的にも成功を収める。
- 2009年以降:ラインナップの変動があり、マーサーを軸に新しいメンバーで活動を継続。
- 2012年:復活作となる「Port of Morrow」を発表(プロデューサーや共同作業者との新たな試みを反映)。
- 2017年:アルバム「Heartworms」をリリース。以降もツアーや単発のリリースを行う。
代表曲・影響
- 「New Slang」— 映画『Garden State』で使用され、国際的な注目を浴びた曲。バンドのブレイクスルーとなった。
- 「So Says I」「Phantom Limb」「Kissing the Lipless」「Simple Song」など、シングルやライブで人気の高い楽曲が多数ある。
- サウンド面では、ザ・ビートルズ的なポップ感覚、60〜70年代のフォーク/ロック、そして90年代以降のオルタナシーンの影響が混ざり合っている。
メンバーと主要な変遷
中心人物はジェームス・マーサーで、彼がソングライティングとヴォーカルの大部分を担う。結成当初からのオリジナル・メンバーや、その後加入したメンバーは度々変わっており、ツアーやレコーディング体制に応じて編成が流動的である。過去のメンバーにはNeal Langford、Marty Crandall、Jesse Sandoval、Richard Swift(故人)などがいる。マーサーは並行してプロジェクト「Broken Bells」(Danger Mouseとのコラボレーション)などの活動も行っている。
ディスコグラフィ(主要アルバム)
- Oh, Inverted World(2001)
- Chutes Too Narrow(2003)
- Wincing the Night Away(2007)
- Port of Morrow(2012)
- Heartworms(2017)
評価と影響力
ザ・シンズは2000年代のインディー・ロック・シーンを代表するバンドの一つとされ、批評家からの高評価と広い支持を受けた。映画やCMでの楽曲使用、フェス出演、そして派生プロジェクトによってインディー音楽の認知拡大に寄与した。楽曲のメロディとアレンジは多くのミュージシャンに影響を与えている。
現在の活動
近年はアルバム発表と並行してツアー、限定リリース、コラボレーションなどを展開している。拠点はポートランドで、プロジェクト単位でのメンバー構成をとることが多い。最新の活動状況や公演情報は公式サイトやSNSで随時発表されるため、興味がある場合はそちらを確認するとよい。
補足:この記事はバンドの主要な歴史と特徴を簡潔にまとめたものであり、ラインナップや活動状況は時期によって変わるため、最新情報は公式発表を参照してください。
ディスコグラフィー
アルバム
- ここに舞い降りたら、帰る時だ(フレーク・ミュージックとして)(1997年)
- ああ、逆さの世界 (2001)
- Chutes Too Narrow (2003) 第86位(米国)
- Wincing the Night Away (2007) #2 (U.S.) #2 (CAN) #5 (AUS) #16 (UK) #2 (グローバルアルバムチャート) #8 (IRE)
EPs
- スポーク(フレーク・ミュージックとして)(1995年)
- ネイチャー・ベアーズ・ア・バキューム (1998)
- ライブ・セッションEP(iTunes Exclusive) (2007)
シングルス
| 年 | 歌 | U.S.HOT 100 | アメリカン・モダン・ロック | アメリカン・メインストリーム・ロック | 全英シングルチャート | アルバム |
| 2001 | "新しいスラング" | - | - | - | - | ああ、反転した世界 |
| 2001 | "Know Your Onion!" | - | - | - | - | |
| 2003 | 「So Says I」 | - | - | - | 73 | 狭すぎるシュート |
| 2004 | "袋小路の戦い" | - | - | - | - | |
| 2006 | "Phantom Limb" | 86 | 16 | - | 42 | Wincing the Night Away |
| 2007 | "オーストラリア" | - | - | - | 62 | |
| 2007 | "Turn on Me" | - | - | - | - | |
| 2007 | "シーレッグス" | - | - | - | - |
Flakeとして、またはFlake Musicとしてリリースされた他の作品
- (フレーク)7インチ ミケ 1993 レジン
- (フレーク)10インチスポーク 1995年 科学プロジェクト
- (Flake) Henry's Dressとの7インチ・スプリット 1995 Omnibus Records (Henry's Dress/Flake 7")
- (Flake) 7" Been There Done That compilation 1995 Science Project (80'sカヴァー)
- スー・ディフェンダー 7インチ 1996年 ヘッドハンター/カーゴ
- ここに降り立つと、1996年に帰るときが来る。
- Scared of Chakaとの7インチスプリット 1997 702/Science Project
- ルクソチャンプ、ロンデルスなどを収録した7インチ・コンピレーション...ポケットプロテクター・レコード
コンピレーション
- スクラブス(サウンドトラック)』(2002年 - ハリウッドレコード)収録曲。"ニュー・スラング"
- "Such Great Heights" (コンピレーション) (2003 - Sub Pop Records) 曲。"私たちはシルエットになる"
- ガーデンステート(サウンドトラック)』(2004年 - ソニーレコード)収録曲。"Caring Is Creepy"、"New Slang"
- ウィッカー・パーク(サウンドトラック)』(2004年~レイクショア・レコード)の曲。"When I Goose-Step"
- 映画『スポンジ・ボブ』(サウンドトラック)(2004年 - Sire/Warner Bros. Records)曲。"They'll Soon Discover"
- Live at KEXP, Volume 1 (compilation) (2005 - KEXP)の曲です。"Kissing the Lipless"
- アワ・リトル・コーナー・オブ・ザ・ワールドミュージック・フロム・ギルモア・ガールズ(サウンドトラック)(2002年 - Rhino Records)曲です。"Know Your Onion!"
- スプラウト(サウンドトラック)(2005年 - Brushfire Records)曲。"ホエン・アイ・グース・ステップ"
- "Causes 1"(コンピレーション)(2007年~ワックスプロイテーション)曲。"ターン・オン・ミー(クリント・マンセル・リミックス)"
- 素晴らしいレコード、素晴らしい曲!Volume One - "Never Gonna Wipe My Butt" (Tim and Eric Awesome Showの曲のカバー、Great Job! )
- ザ・サタデー・セッションズダーモット・オリアリー・ショー (2007) - "Breathe" (ブリーズ
- Chuck (Episode 1 Season 1TV series 2008) "A Comet Appears" plays while Chuck and Sarah sit on the beach.
- "Music from Weeds"(サウンドトラック)(2008年 - ライオンズ・ゲート・エンターテイメント)曲。"Little Boxes"
受賞・ノミネート
- ノミネート:(2008) グラミー賞 最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞(Wincing the Night Away
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