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トトメス

トトメス(Tuthmosis、Tutmoseとも)は、古代エジプトの名で、第18王朝の複数のファラオや著名な職人が名乗った。意味は「トート神の子」で、王権や芸術の文脈に現れる。

概要

トトメスは、古代エジプトの人名をギリシア語化した形で、現代の文献ではとくに新王国期、とりわけ第18王朝の君主や人物に用いられることが多い。エジプトの拡大と国家形成で重要な役割を果たしたファラオの一群を指す名であると同時に、職人や官吏の名としても見られる。エジプト学では、Thutmose、Tuthmosis、Tutmose、Thutmosis など、いくつかの表記が一般的である。

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名前と綴り

この名は、神トート(Djehuty)を表す語と、「生まれる」「生まれた」を意味する語が結びついたもので、通常は「トート神の子」あるいは「トート神に生まれた」と訳される。ヒエログリフでは、トート神を表すトキの頭を持つ神の記号とともに記される。現代の綴りが一定しないのは、翻字法の違いと、ヨーロッパ学界における長い研究史による。

トトメスという名のファラオ

第18王朝のファラオ4人がこの名を持ち、慣例的に I から IV までの番号で区別される。彼らは総じて新王国期に統治し、国際的接触、軍事遠征、壮大な建築、芸術上の革新が進んだ時代を代表している。

  • トトメス1世 — 第18王朝初期の王で、ヌビアや西アジアの一部にまでエジプトの影響を広げ、大規模な建設事業を後援した。
  • トトメス2世 — 在位は比較的短く、のちに長期統治を行った正妃ハトシェプストとの関係で語られることが多い。
  • トトメス3世 — 偉大な軍事指導者として語られることが多く、レヴァント方面へ遠征し、帝国支配を確立し、主要神殿で広範な修復と建設を行った。
  • トトメス4世 — 外交的・宗教的行為で記憶され、また大スフィンクスに関わる「夢の碑」で知られる。そこには、彼が記念物を修復する前に見たと主張した幻視が記されている。

彫刻家トトメス

この名は統治者以外にも見られる。トトメスという名の彫刻家はアマルナ期と深く結びつけられ、ネフェルティティの元の石灰岩像、あるいは彩色胸像の作者としてしばしば言及される。彼の名を工房に結びつける断片的な銘文は、王室芸術の世界における作者性や工房制度について、美術史家に重要な手がかりを与えている。

意義と遺産

トトメスの名を持つさまざまな人物は、新王国エジプトの多様な側面を示している。すなわち、軍事的拡張と行政、記念建築、高い技量を要する工芸である。彼らの記念碑、碑文、作品は、エジプトの最盛期における政治史、宗教、視覚文化を知るうえで重要な証拠となっている。

区別と混同しやすい点

この名は繰り返し用いられたため、人物を番号、称号、文脈によって区別することが重要である。現代の著作では別の翻字が使われることもあるが、学術的な正確さは文脈、銘文、考古学的来歴に左右される。文献や博物館で「トトメス」と見かけた場合、それが特定のファラオなのか、職人なのか、あるいは同名の別の官吏なのかを確認する必要がある。

関連項目

著者

AlegsaOnline.com トトメス

URL: https://ja.alegsaonline.com/art/99737

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