V.Flash(V.Smile Pro)— VTechの子ども向け3D教育家庭用ゲーム機(2006年発売)
V.Flash(V.Smile Pro)—VTechの2006年発売3D教育家庭用ゲーム機。5歳以上向けに学習と遊びを融合した人気ソフト・特徴を徹底解説。
V.Flash(欧州ではV.Smile Pro、略称:V.Flash HOME EDUTAINMENT SYSTEM)は、VTech社が製造・発売したビデオゲーム機「V.Smileシリーズ」から派生した第7世代の教育家庭用ビデオゲーム機です。V.Smileシリーズの従来機とは異なり、3Dグラフィックスを採用し、主に5歳以上の子どもを対象とした教育/エンタテインメント用途を意識して設計されました。
本機は2006年のロンドントイフェアで発表され、2006年9月に発売されました。
主な特徴
- 3D表現:従来のV.Smileより高度な3Dポリゴン描画を取り入れ、キャラクターや背景の立体的な表現を可能にしました。
- 教育+エンタメの両立:読み書き・算数・語彙・論理的思考などをテーマにしたインタラクティブな学習要素を、ゲーム性の高い演出で提供します。
- 専用メディア:V.Flash専用のメディア(光学ディスクベースの専用フォーマット)を用いることで、より多くのデータを扱える設計になっています。
- 操作系:子ども向けに設計された専用コントローラ(ジョイスティックや複数のボタン)で直感的に操作できます。ボタンや入力の配置は教育操作に配慮されています。
- 映像出力:家庭用テレビに接続して遊ぶ据え置き型で、当時の家庭向けテレビに合わせた映像出力を備えています。
ソフトラインナップと内容
ソフトは教育指導要素を盛り込んだ専用タイトルが中心で、知育教材的なミニゲームや物語を通じて学習させるものが多くリリースされました。人気のある子ども向けキャラクターやブランドとライセンス契約したタイトルも含まれ、親しみやすさを重視したラインナップが特徴です。
互換性・周辺機器
- 基本的に従来のV.Smile用ソフトとは互換性がなく、V.Flash専用のソフトが必要です。
- 周辺機器や拡張ポートを備えるモデルもあり、教育用アクセサリや追加コントローラの接続に対応するものがあります(地域別に仕様が異なる場合があります)。
発売後の評価・現在の状況
V.Flashは3D表現を導入したことで従来機に比べて視覚的に魅力が増した一方、発売後は家庭用ゲーム機やゲーム機能付き学習機、さらに後年のタブレット端末の普及など競合が多く、短期間での普及に留まりました。そのためソフト数は限られ、中古市場での流通が中心となっています。現在は生産が終了しており、コレクターズアイテムや中古市場で入手する形が一般的です。
購入・利用時のポイント
- ソフトの入手は中古ショップやネットオークションが中心。購入時は動作確認済みか、付属品の有無(コントローラやメディアの状態)を確認してください。
- 地域ごとの仕様差やリージョンの有無に注意。映像端子や電源仕様が異なることがあります。
- 教育機器として利用する場合は、対象年齢や学習内容が子どもの発達段階に合っているかを確認すると良いでしょう。
V.Flashは、V.Smileシリーズの延長線上で「より本格的な3D表現で遊びながら学べること」を目指した製品でした。教育用ゲーム機としての位置付けや当時の家庭での使われ方を知る上で、代表的なモデルの一つといえます。
ゲーム
V.Smileほど売れなかったため、ゲームソフトはあまり作られなかった。アメリカ、イギリス、スペイン、フランス、ドイツで発売されたが、イギリスとドイツで発売されなかった「Bratz Fashion Pixiez: The Secret Necklace」、ドイツ限定の「Multisports」、「Scooby-Doo!Ancient Adventure」は、ドイツでは発売されませんでした。
発売が確認されているのは10タイトルです。
- 名前は英語ですが、Multisportsはヨーロッパ専用で、英語版は存在しません。
CD
本機のCD-ROMは、CD-ROMを使用する他の多くのゲーム機と異なり、3.5インチフロッピーディスクやUMDと同様に、接触による破損を防ぐためにプラスチックケース内に収納されています。ディスクはISO 9660ファイルシステムを採用し、ケースジャケットにある簡易センサー以外のコピープロテクトはなく、ディスクからのディスクイメージ作成が可能です。しかし、V.Flashを使った海賊版の被害は確認されていない。このため、V.Flashでは、本体付属のディスクアダプターを使用して、オーディオCDやユーザーが記録したCD-Rを再生することも可能です。
その他のハードウェア
ゲーム機のCPUには、LSI Logic社のARM9が採用されています。ファイルは主に3つのフォーマットで保存されます。.mjp、.ptx、.sndです。.sndファイルは、実際にはPCMのWAVファイルです。
毎秒150万ポリゴンの描画が可能で、32ビットのCPUを搭載しており、プレイステーションなどの第5世代ゲーム機に直接匹敵する性能を持っています。
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