We Need to Talk About Kevin(2011年映画)—監督リン・ラムジー|あらすじ・原作・キャスト
『We Need to Talk About Kevin』(2011)リン・ラムジー監督×ティルダ・スウィントン主演。原作はLionel Shriver。母と息子の闇を描く衝撃の犯罪ドラマ。
We Need to Talk About Kevinは、2011年のイギリス・アメリカ合衆国の犯罪ドラマ映画である。監督はLynne Ramsayで、Lionel Shriverの同名小説(2003年刊)を原作とする。企画は2005年に始まったが、資金調達の問題から撮影は2010年4月まで延期された。
ティルダ・スウィントンはケビンの母親役(エヴァ・キャッチャドリアン)で出演し、物語を通じて自分の息子がなぜ社会病質的傾向を示し、やがて殺人者になったのかを理解しようとする。映画は2011年のカンヌ映画祭でプレミア上映され、2011年10月21日に英国で一般公開された。家庭向けメディアとしては、We Need to Talk About Kevinは2012年5月29日にブルーレイとDVDでリリースされた。
あらすじ
物語は母エヴァの視点を中心に、出産前後から息子ケビンの成長期、そしてケビンが起こす重大事件にいたるまでを断片的な回想と現在の場面を往復しながら描く。妊娠中から母子の距離感や父親との関係、ケビンの幼少期に見られる反社会的な行動と家庭内での軋轢が積み重なり、やがて取り返しのつかない悲劇へと発展する。作品は犯行そのものだけでなく、母親が抱える罪悪感、世間の視線、そして「育て方(環境)と生まれ持った気質(本性)」というテーマを重層的に問いかける。
原作と制作
- 原作はLionel Shriverの小説で、原作は社会的議論を呼んだ重厚なテーマを扱っている。
- 監督のLynne Ramsayは原作の心理的深さを映像的に翻案することを目指し、非線形の編集や象徴的な映像表現を多用している。
- 音楽にはJonny Greenwood(Radioheadのメンバー)が参加し、緊張感と不安感を高めるスコアで評価を受けた。
- 撮影や美術、音響など、視覚・聴覚面での表現が作品の重要な要素となっている(撮影・編集・美術はスタッフの協働による)。
キャスト
- ティルダ・スウィントン — エヴァ(母親)役。静かながら強烈な存在感で中心的な演技を見せる。
- ジョン・C・ライリー(父フランクリン役)など、家庭のもう一方の視点を担う主要キャストが作品の緊張を支える。
- ケビン役は幼少期から青年期まで複数の俳優が演じ、年齢ごとの変化と不穏さを描き分けている(十代のケビンを演じたエズラ・ミラーなどが知られている)。
テーマと評価
本作は「母性」「責任」「罪と罰」「原因と結果」といった重いテーマを扱い、観客の感情を揺さぶる作りになっている。映像表現や音楽、スウィントンの演技は批評家から高く評価される一方で、題材の刺激性や主人公像の描き方について賛否が分かれる作品でもある。カンヌでの上映を皮切りに国際的な映画祭で話題となり、批評家賞や演技賞へのノミネーションや受賞が報じられた。
公開情報・メディア展開
前述のとおり、カンヌ映画祭でのプレミア上映後、2011年10月21日に英国で公開された。その後各国で順次公開され、家庭用メディアとしては2012年5月29日にブルーレイとDVDで発売された。映像特典や監督・出演者のインタビューなどが収録された版も存在する。
参考と注記
本作は強い心理描写と衝撃的なテーマを持つため、鑑賞の際には内容への準備(ネタバレや精神的負担への配慮)が推奨される。さらに詳しいキャストやクルーのクレジット、受賞歴、ロケ地情報などは公式資料および信頼できるデータベースを参照するとよい。
キャスト
- ティルダ・スウィントン(エヴァ・キャチャドリアン役
- ジョン・C・ライリー(フランクリン・プラスケット役
- エズラ・ミラー(ケビン・カチャドリアン役
- ジャスパー・ニューウェル(6歳~8歳のケビン役
- ロッキー・デュアー(幼児ケビン役
- アシュレイ・ゲラシモビッチ(セリア・ハチャドリアン役
- ワンダ役:シボーン・ファロン・ホーガン
- アレックス・マネット(コリン役
興行収入
2012年4月19日現在、「We Need To Talk About Kevin」は北米で1,656,241ドル、その他の国で4,300,250ドル、全世界で5,956,491ドルの興行収入を記録しています。
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