内容
· 1 イベント
· 2 世界のリーダー
· 3名 出産
· 4名死亡
イベント(1820年代)
1820年代は、ヨーロッパの政治的変動、ラテンアメリカ諸国の独立の確立、米国の国内政治の整理、そして科学・交通の発展などが進んだ時代です。以下に年ごとの主な出来事を示します。
- 1820年
- ポルトガル自由革命(10月)—ポルトで自由主義運動が起こり、憲政の動きが活発化。
- スペインの1820年蜂起 — フェルナンド7世に対する軍事的反乱が発生し、1812年憲法が復活。
- ミズーリ妥協(アメリカ、1820)— ミズーリ州を奴隷州、メイン州を自由州として併合することで北部と南部の均衡を維持。
- 南極大陸の「発見」(1820年)— 複数の探検隊(ロシア、イギリス、アメリカなど)が南極地域への到達を報告。
- 1821年
- ギリシャ独立戦争の開始(1821)— オスマン帝国に対する独立運動が本格化。
- ナポレオン・ボナパルトの死(5月5日)— セントヘレナ島で没。
- 中米・メキシコなどラテンアメリカ諸国で独立の動きが続く(1821年は特にメキシコ独立が確立される年)。
- 1822年
- ブラジル独立(9月)— ドン・ペドロが独立を宣言し、のちの帝政成立へつながる。
- 1823年
- モンロー宣言(アメリカ、1823)— アメリカ合衆国が欧州列強の西半球への介入を否定する政策を表明。
- 1824年
- 米国大統領選(1824)— 選挙の決着が下院の決定によるなど、政党政治の変化を示す重要な年。
- アヤクーチョの戦い(ペルー、12月)— スペイン軍の南米支配が事実上終焉し、独立が確立。
- 1825年
- デカブリストの乱(ロシア、12月)— アレクサンドル1世の死後に起きた将校らの反乱。鎮圧され、ニコライ1世の専制が強化。
- エリー運河(アメリカ、1825)— 10月に完成、五大湖と大西洋岸を結び、内陸交通と経済に大きな影響を与える。
- 1827年
- ナヴァリノの海戦(10月)— 英・仏・露の連合艦隊がオスマン艦隊を破り、ギリシャ独立への国際的支援が強まる。
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの死(3月)— 音楽史上重要な出来事。
- 1828–1829年
- 露土戦争(1828–1829)— ロシアとオスマン帝国の戦争。戦後、ギリシャ独立承認への道が進む。
- イギリスのカトリック解放(1829)— Catholic Relief Act によってカトリック教徒の公職就任が認められ、イギリスの政治構造に変化。
世界のリーダー(1820年代に在位・在任した主な人物)
1820年代には多くの国で君主交代や政権の変化がありました。代表的な指導者を挙げます。
- イギリス — ジョージ4世(在位 1820–1830)
- フランス — ルイ18世(〜1824)、シャルル10世(1824–1830)
- ロシア — アレクサンドル1世(〜1825)、ニコライ1世(1825–1855)
- オーストリア — フランツ1世(皇帝、在位 1804–1835)
- プロイセン — フリードリヒ・ヴィルヘルム3世(在位 1797–1840)
- オスマン帝国 — マフムト2世(在位 1808–1839)
- ポルトガル — ジョアン6世(在位 1816–1826) — 1820年の革命で国内情勢が動揺
- ブラジル — ペドロ1世(初代皇帝、宣言後は実質的な統治者、1822年以降)
- メキシコ — アグスティン・デ・イトゥルビデ(短期皇帝、1822–1823)、その後共和国移行
- アメリカ合衆国大統領 — ジェームズ・モンロー(〜1825)、ジョン・クィンシー・アダムズ(1825–1829)、アンドリュー・ジャクソン(就任1829)
著名な誕生(1820年代に生まれた人物)
この年代に生まれ、後年に大きな影響を与えた人物を一部紹介します。
- 1820年 — フローレンス・ナイチンゲール(5月12日、近代看護の先駆者)
- 1820年 — フリードリヒ・エンゲルス(11月28日、社会主義理論家)
- 1821年 — フョードル・ドストエーフスキー(11月11日、作家)
- 1821年 — ギュスターヴ・フローベール(12月12日、小説家)
- 1822年 — ルイ・パスツール(12月27日、細菌学・予防接種の先駆者)
- 1822年 — ユリシーズ・S・グラント(4月27日、アメリカの将軍・第18代大統領)
- 1822年 — ラザフォード・B・ヘイズ(10月4日、のち第19代大統領)
- 1824年以降 — 1820年代生まれの人物は科学、文学、政治で活躍する者が多く、近代化を推進する世代として重要。
著名な死亡(1820年代に亡くなった人物)
この時期に亡くなった著名人と、その影響を簡潔に示します。
- 1820年 — ジョージ3世(1月29日、イギリス国王)
- 1821年 — ナポレオン・ボナパルト(5月5日、セントヘレナ島で没)
- 1821年 — ジョン・キーツ(2月23日、詩人)
- 1824年 — ジョージ・ゴードン=バイロン(ロード・バイロン、4月19日、詩人、ギリシャ独立運動に参加し没)
- 1825年 — アレクサンドル1世(12月1日、ロシア皇帝)
- 1826年 — トーマス・ジェファーソン(7月4日、米国第3代大統領)および ジョン・アダムズ(7月4日、米国第2代大統領) — 同日に没し、米国建国期の象徴的出来事として記憶される
- 1827年 — ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(3月26日、作曲家)
まとめと背景解説
1820年代は、保守体制と自由主義・国民国家の動きが激しく衝突した時代です。ヨーロッパではウィーン体制の揺らぎ、革命的・自由主義的な運動の台頭、ロシアの専制強化が同時に進みました。ラテンアメリカでは独立戦争の完結に向けた一連の戦いが続き、世界的にはアメリカ合衆国の外交(モンロー宣言)や産業・交通技術の進展(エリー運河など)が国際関係と経済構造を変えていきました。
この年代に生まれた人物や亡くなった人物は、その後の19世紀中葉以降の政治・科学・文化に大きな影響を与えています。各年の出来事は相互に関連しており、地域ごとの独立運動や国際介入、技術革新が世界の近代化を推し進めました。