1946年は第二次世界大戦直後の混迷と復興が続いた年です。国際機関の整備や戦後処理、政治体制の転換、核実験の開始といった出来事が世界規模で起き、文化面でも重要な作品や映画が発表されました。以下に、主要な出来事・主な誕生・死去・刊行物・公開作品を年表的にまとめます。

イベント

  • 1月10日 — 国際連合(UN)総会がロンドンで第1回会合を開催。戦後の国際協調の中心としての活動が始まる。
  • 3月5日 — ウィンストン・チャーチルが米ミズーリ州フルトンで「鉄のカーテン(Iron Curtain)」演説を行い、冷戦の始まりを象徴する発言として注目を集める。
  • 4月国際連盟の解散、戦間期の組織は公式に解体され、資産や記録の一部が国連に引き継がれる。
  • 6月2日 — イタリアで制度(王政か共和制か)を問う国民投票が行われ、王政が廃止されイタリア共和国が成立へ。
  • 7月1日・7月25日 — 米国がビキニ環礁で核実験「Operation Crossroads」を実施。戦後初期の原子力・核実験として注目される。
  • 7月4日 — フィリピンがアメリカ合衆国から独立(フィリピン共和国樹立)。
  • 10月1日〜16日(判決:10月) — ニュルンベルク国際軍事裁判で主要な戦犯に対する最終判決が言い渡され、多くの有罪判決と処刑が執行される。
  • 1946年(通年) — 戦後の国境・植民地問題、各地での民族独立運動や復興計画が進行。文化面では第1回カンヌ国際映画祭が開催されるなど、戦後文化の再生が顕著になる。

主な誕生(1946年生まれの著名人)

(生年月日は出典により差異がある場合があります)

  • 1月5日 — ダイアン・キートン(Diane Keaton)/アメリカの女優(代表作:『アニー・ホール』)
  • 1月19日 — ドリー・パートン(Dolly Parton)/アメリカの歌手・作曲家
  • 6月14日 — ドナルド・トランプ(Donald Trump)/アメリカ合衆国第45代大統領
  • 7月6日 — シルベスター・スタローン(Sylvester Stallone)/アメリカの俳優・脚本家(『ロッキー』など)
  • 7月6日 — ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)/アメリカ合衆国第43代大統領
  • 7月15日 — リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)/アメリカの歌手
  • 8月19日 — ビル・クリントン(Bill Clinton)/アメリカ合衆国第42代大統領

主な死去(1946年に亡くなった著名人)

  • 7月27日 — ガートルード・スタイン(Gertrude Stein)/アメリカ出身の作家・詩人(近代文学に影響を与えた)
  • 8月13日 — H.G.ウェルズ(H. G. Wells)/イギリスの作家(『タイム・マシン』『透明人間』など)
  • 10月(ニュルンベルク裁判関連) — ニュルンベルク裁判の判決により複数のナチ戦犯が処刑される(例:ヨアヒム・フォン・リッベントロップなど)。

主な刊行物・公開作品(1946年)

  • 書籍
    • ロバート・ペン・ウォーレン『All the King's Men』(邦訳『王の側近たち』など) — 1946年発表、後にピューリッツァー賞を受賞。
    • ベンジャミン・スポック『The Common Sense Book of Baby and Child Care(一般向け乳幼児ケアの書)』 — 1946年刊行、子育て書として世界的に大きな影響を与える。
  • 演劇・舞台
    • ユージン・オニール『The Iceman Cometh(冷たい男が来た)』 — 1946年ブロードウェイ初演(書籍・戯曲としても広く上演される)。
  • 映画
    • 『素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)』(監督:フランク・キャプラ) — 1946年公開。戦後アメリカ映画の代表作の一つ。
    • 『わが青春に悔いなし(The Best Years of Our Lives)』 — 1946年公開、戦後の復員兵の生活を描いた名作。

補足(1946年の特徴)

1946年は、戦後の秩序再編が進んだ年であり、国際組織の活動が本格化しました。同時に、植民地独立や国内の政治変革が相次ぎ、冷戦構造の芽生えが見え始めたのもこの年の特徴です。文化面では戦時下で中断された活動の再開や新しい作品の登場が続き、映画や文学において戦争体験や人間存在を問う作品が多く生まれました。